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【えほん社の本棚 紙のえほん No.3】「まどからおくりもの」

12月が始まりましたね。寒さも厳しくなり、ぐっと冬の気配が色濃くなってきたように感じます。
えほん社の本棚は、月が変わりましたので、テーマも変わります。今月のテーマは、「クリスマス」です。お父さん・お母さんが、クリスマスまでのこの日々、こどもと読みたいえほんを選ぶひとつのきっかけにしていただけたらと思い、すてきな紙のえほんを4冊選ばせていただきました。
1冊目は、五味太郎さんの「まどからおくりもの」。12月のはじめの日、こどもに読み聞かせをする機会がありました。そのとき選んだのが、「まどからおくりもの」でした。みんなの反応は・・・「知ってるー!」「家にあるー!」「読んだことあるー!」でした。
愛らしいお茶目なサンタさんは、まどをのぞいて、だれのお家か想像をします。そして、それならばぴったりなこれをあげようとまどから贈り物をそっと置いてきます。それはそれは、素敵なお話なのですが、あれあれ、サンタさんはおっちょこちょいなようで、はやとちりをしてしまうのです。どんなしかけで、本当はどんなどうぶつのお家なのか、めくるたびににこにこくすくすしてしまいます。
読み聞かせをしたとき、サンタさんのセリフに対して子どもからは、「ちがうよー」「間違っているんだよ。」「次は、○○だよー」とたくさんの声が飛びました。覚えているくらい何度も何度もお母さんやお父さんと読んだのでしょうかね。
このお話のおしまいがわたしはとっても大好きです。また、読もうという気持ちになります。みんなにこにこしてたのしい読み聞かせの時間でした。
おとぼけサンタさんと、たのしいしかけ、あったかくなる素敵なえほんの「まどからおくりもの」です。

(たねおい)

「まどから おくりもの」
作・絵: 五味 太郎
出版社: 偕成社 (http://www.kaiseisha.co.jp
税込価格: ¥1,050(本体価格:¥1,000)
発行日: 1983年11月
ISBN: 9784033380308


2012年12月4日