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【えほん社の本棚 紙のえほん No.11】「チョコレートパン」

こんにちは。
こちらはカーディガンで過ごせるような日があったかと思えば、
雪の予報もあるようなこのごろです。
よせてはかえして、春に近づいていくことを感じます。

2月のテーマは、「冬・雪」です。
冬の行事にまつわるえほん、
冬によみたくなるえほんをご紹介しようと思います。

冬になると、チョコレートがお菓子コーナーにたくさん並びますね。
そして、バレンタインデーも。

2月、1冊目のえほんは、そんなチョコレートのパンを題材としているえほんをご紹介します。
長新太さん「チョコレートパン」です。

どこかの山の中に、チョコレート池がありました。
そこへ、パンがやってきて、池につかることにしました。
池からあがると、そこには出来立てのチョコレートパン。
つぎに、ぞうがやって来ます。
まさかと思うと、ぞうもチョコレート池へ。
リスやネズミやうさぎまでチョコレート池へつかるのです。
さあさあ、どんなことになるのでしょう。

わたしが、このえほんに出会ったのは、おとなになってから。
チョコレート池!?
パンが歩いてくる!?
どうぶつがはいるの!

文章の長さはみじかいけれど、
ページをめくるごとに、「びっくり」と心がうごきました。

2才くらいのちいさなお子さんにファンが多いという「チョコレートパン」。
ナンセンスと言われる長さんの世界観は、
こどもにはどのように響くものなのか、とっても興味深いところです。
わたしが、2才のときに
「チョコレートパン」に出会っていたら
どんな気持ちになるのだろうと思います。

チョコレートパンをたべるときに、
「チョコレート池に歩いていってきたのかな」と思っていたかもしれません。

こどものお話に耳をすますと、
えほんのせかいもびっくりするようなことたくさんありますよね。
エピソードひとつ、ひとつ、大切に聞いていきたいですね。
(たねおい)

作・絵: 長 新太
出版社: 福音館書店 (http://www.fukuinkan.co.jp
税込価格: ¥840(本体価格:¥800)
発行日: 2010年03月
ISBN: 9784834025491


2013年2月5日