こんにちは。
こちらはカーディガンで過ごせるような日があったかと思えば、
雪の予報もあるようなこのごろです。
よせてはかえして、春に近づいていくことを感じます。
2月のテーマは、「冬・雪」です。
冬の行事にまつわるえほん、
冬によみたくなるえほんをご紹介しようと思います。
冬になると、チョコレートがお菓子コーナーにたくさん並びますね。
そして、バレンタインデーも。
2月、1冊目のえほんは、そんなチョコレートのパンを題材としているえほんをご紹介します。
長新太さんの「チョコレートパン」です。
どこかの山の中に、チョコレート池がありました。
そこへ、パンがやってきて、池につかることにしました。
池からあがると、そこには出来立てのチョコレートパン。
つぎに、ぞうがやって来ます。
まさかと思うと、ぞうもチョコレート池へ。
リスやネズミやうさぎまでチョコレート池へつかるのです。
さあさあ、どんなことになるのでしょう。
わたしが、このえほんに出会ったのは、おとなになってから。
チョコレート池!?
パンが歩いてくる!?
どうぶつがはいるの!
文章の長さはみじかいけれど、
ページをめくるごとに、「びっくり」と心がうごきました。
2才くらいのちいさなお子さんにファンが多いという「チョコレートパン」。
ナンセンスと言われる長さんの世界観は、
こどもにはどのように響くものなのか、とっても興味深いところです。
わたしが、2才のときに
「チョコレートパン」に出会っていたら
どんな気持ちになるのだろうと思います。
チョコレートパンをたべるときに、
「チョコレート池に歩いていってきたのかな」と思っていたかもしれません。
こどものお話に耳をすますと、
えほんのせかいもびっくりするようなことたくさんありますよね。
エピソードひとつ、ひとつ、大切に聞いていきたいですね。
(たねおい)
作・絵: 長 新太
出版社: 福音館書店 (http://www.fukuinkan.co.jp)
税込価格: ¥840(本体価格:¥800)
発行日: 2010年03月
ISBN: 9784834025491