こんにちは。
2月もあと、すこし。
「雪・冬」をテーマに紹介する紙のえほんは、最後の週となりました。
素敵な素敵な憧れのおばあちゃんのシリーズから1冊ご紹介させていただこうと思います。
さとうわきこさんのばばばあちゃんシリーズより、「そりあそび」です。
つめたい雪の降る日。
こいぬやきつね、こねこ、うさぎなど、
どうぶつのこどもがばばばあちゃんの家のストーブの前にふるえながらとびこんできます。
ばばばあちゃんは、言うんです。
いい わかもんが だらしねえ。
そして、ばばばあちゃんは、みんなをつれて、
ほんとの冬のあったまりかたを感じるために、あることをするのです。
ばばばあちゃんを読んでいると、
深くうなづいたり、まねしたいと思う場面がいくつもあります。
例えば、
ベッドが壊れてしまいます。
ばばばあちゃんは、困ったり、怒ったりしません。
さて、そこからどうするか考えるのです。
そうして、ばばばあちゃんは壊れたベッドのあしを短く切り始めます。
こどもと同じように、先のことばかり考えずに、
そこであきらめなかったり、工夫したり。
へっちゃらなばばばあちゃんに、心底憧れてしまいます。
お母さん、お父さんには、
こどもと接するヒントを得るえほんになるかもしれません。
こどもには、
いっしょに遊びたくなるえほんになるかもしれません。
ばばばあちゃんの言うことに、しっかり耳をすますのではないでしょうか。
家を住み開き、こどもが集まるばばばあちゃんの家。
ずっと先になるかもしれませんが、
こんなばあちゃんになれたらいいなと思うのです。
いつまでも古くならない素敵なえほんではないでしょうか。
(たねおい)
作・絵: さとう わきこ
出版社: 福音館書店(http://www.fukuinkan.co.jp)
税込価格: ¥840(本体価格:¥800)
発行日: 1994年10月15日
ISBN: 9784834012705