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【えほん社の本棚 紙のえほん No.14】「そりあそび」

こんにちは。
2月もあと、すこし。
「雪・冬」をテーマに紹介する紙のえほんは、最後の週となりました。
素敵な素敵な憧れのおばあちゃんのシリーズから1冊ご紹介させていただこうと思います。

さとうわきこさんばばばあちゃんシリーズより、「そりあそび」です。

つめたい雪の降る日。
こいぬやきつね、こねこ、うさぎなど、 
どうぶつのこどもがばばばあちゃんの家のストーブの前にふるえながらとびこんできます。

ばばばあちゃんは、言うんです。
いい わかもんが だらしねえ。

そして、ばばばあちゃんは、みんなをつれて、 
ほんとの冬のあったまりかたを感じるために、あることをするのです。

 

ばばばあちゃんを読んでいると、
深くうなづいたり、まねしたいと思う場面がいくつもあります。

例えば、
ベッドが壊れてしまいます。
ばばばあちゃんは、困ったり、怒ったりしません。
さて、そこからどうするか考えるのです。
そうして、ばばばあちゃんは壊れたベッドのあしを短く切り始めます。

 

こどもと同じように、先のことばかり考えずに、
そこであきらめなかったり、工夫したり。
へっちゃらなばばばあちゃんに、心底憧れてしまいます。

 

お母さん、お父さんには、
こどもと接するヒントを得るえほんになるかもしれません。

こどもには、
いっしょに遊びたくなるえほんになるかもしれません。
ばばばあちゃんの言うことに、しっかり耳をすますのではないでしょうか。

 

家を住み開き、こどもが集まるばばばあちゃんの家。
ずっと先になるかもしれませんが、
こんなばあちゃんになれたらいいなと思うのです。

いつまでも古くならない素敵なえほんではないでしょうか。
(たねおい) 

作・絵: さとう わきこ
出版社: 福音館書店(http://www.fukuinkan.co.jp
税込価格: ¥840(本体価格:¥800)
発行日: 1994年10月15日
ISBN: 9784834012705

2013年2月26日