こんにちは
2才のおんなのこと週末にあそびました。
その年の子に響くえほんというのがしっかりあるということを感じました。
保育園のせんせいや幼稚園のせんせいにも
おうかがいしてみたいこのごろです。
さて、色をテーマに選んだ、今月最後の紙のえほんは、
長新太さんの「みみずのオッサン」です。
オッサンという名前のみみずのお話。
ちょっとさんぽに出かけたら、
おおきないろがドシーンとおちてきました。
ペンキをつくる工場、
えのぐとクレヨンの工場も、
爆発してしまったそうなのです。
町も、くるまも、
カレーライスも、ラーメンも、
キリンも、ゴリラも、
ドロドロベタベタ。
色におおわれてしまって
「きれいな色ね」なんていいながら
おかあさんもおとうさんも、困っています。
みみずのオッサンは、どうしているでしょう。
ちいさなからだで、いろをもぐもぐたべています。
そして、そして・・・。
「え!」
「あはは」と笑っていたのに
すっかりお話の中に入り込んでしまう長さんの世界。
幼稚園児のこどもたちが2人、
はじめての空間にどぎまぎ、もぞもぞしている際に
「みみずのオッサン」をいっしょに読んだことがあります。
1ページ目をめくって読みはじめるとすぐに
くぐもっていたかおが、ゆるんでいくのを感じました。
「この緑色のどうぶつ何だろう?」と聞くと
「ごりらー!」と。
ページをめくるにつれて
声もどんどん大きく、自信を持ってこたえてくれるようになっていました。
さいごのページにたどりつくと「もう1回!!!」。
ページをはじめにもどして、
こんどはおおきな声でわらいながらよみはじめたのでした。
こどもたちのきもちを
すっかりとかしてくれる魔法のえほんです。
(たねおい)
「みみずのオッサン (絵本・こどものひろば)
」
作・絵: 長 新太
出版社: 童心社(http://www.doshinsha.co.jp)
発行日: 2003年09月
ISBN: 9784494009442