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【えほん社の本棚 紙のえほん 31】「ブタとタコのダンス」

 
 
 

こんにちは。
すっかり夏日のとうきょうです。
「あついあつい。」と眉間にしわをよせていませんか。
汗をきらきらかいてはしゃぎまわるこどもたちを見ると
わたしも夏をたのしもうというきもちになります。    

  

さて、今月のテーマ「そら・うみ・たいよう」
きょうのえほんは、長新太さん『ブタとタコのダンス』です。 

いいおてんきのある日。
ブタがうみべを歩いていたら
タコがぴゅーっととんできて、鼻のあなにはいってしまった!?
さてさて、どんなことが起こるでしょうか。   
 
 

色鮮やかな絵も印象的ですが
ことばづかいがリズミカルできもちよく
声に出してよむとよりいっそうこのえほんをたのしめると思います。

ブーブー タコタコ、ブータコタコ。
ブータコ ブータコ、タコブーブー。
タコタコ ブタブタ タコブーブー。

とくにここはよんでいるだけで
ゆかいなきもちになって
わらってしまいます。
ことばのならびかたと音だけで
笑わせることができるなんて。     
 
 

ブタにタコはいたずらをするのだけれど
怒るわけでもなく
けんかをするわけでもなく
「からだをうごかして、やわらかくしよう。
 ダンスしよう、ダンスしよう。」

と、ブタもタコもうみの生き物たちもダンスをします。

そんなことありえないと笑うかもしれません。
でも、そうだよねとわたしは感動したのでした。
こどもたちを見ていても、そうです。
おおきな声で言い合っていると思ったら
げらげら笑い合ったりしていて
長さんの描くせかいのようなこと
あるかもしれない、というきもちになります。 
 

眉間にしわをよせないで
からだをやわらかくしてダンスしよう、ダンスしよう。

よみおわると、
にっこりとまあるいきもちになる一冊です。

(たねおい)

ブタとタコのダンス (学研おはなし絵本)
作・絵: 長 新太
出版社: 学研 (http://hon.gakken.jp
発行日: 2005年06月
ISBN: 9784052023569

2013年7月9日