BLOG

【えほん社の本棚 デジタルえほん No.39】『ちっちゃな消防士さん』


 
 
 
 
こんばんは。
 
 

空が青く澄み渡る日々が続いております。
 
 
夜は冷え込みますが、昼は日差しが暖かいですね。
 
 
 
 

ここでは、さまざまな絵本/デジタルえほんを紹介してきました。
 
 
 

絵本の多くにはストーリーがありますが、
 
中には絵が大きく主役としての役割を果たし、
 
少ないことばだけが添えられ、
 
絵の存在感が多くを語る作品も数多くあります。
 
 
 

デジタルえほんにおいても、従来の絵本のようにページをめくり、
 
ストーリーを読み進めていくものが多くありますが、
 
 
デジタルえほんの大きな特徴である、“絵が動くこと”を生かし、
 
ページが存在しない作品もあります。
 
 
 
 
 
本日は、そんなページが存在しない“一枚絵のデジタルえほん”をご紹介できればと思います。
 
 

 
本日ご紹介するのは、『ちっちゃな消防士さん』です。
 
 
 

 
 
 

App Storeでも人気の『ちっちゃな消防士さん』は、一枚の絵の中で、さまざまな出来事が起こり、さまざまなキャラクターが動く、ページのないデジタルえほんです。
 
 
 

 
 
 
  
   
まずはじめに“しょうぼうしょ”“けいさつしょ”から場所を選びましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
画面いっぱいにひろがる世界の中では、さまざまなことが起こっています。
 
 
居眠りをしている消防士さんや、
 
穴を掘るモグラ、
 
木に上ろうとするネコや、
 
ドングリを奪い合うリスなど。
 
 
思いつくままタップしてみて、動きを楽しんでみて下さい。
 
 
 
 
すると、次第にさまざまなトラブルが起こり始めます。
 
イヌとともに出かけた家族の家が火事になってしまったり、
 
軒先でコックさんが料理をしている火が燃え上がってしまったり、
 
北風が木をなぎ倒して道路を塞いでしまったり。
 
 
 
 
そこでちっちゃな消防士さんの登場です。
 
画面をタップして、こまっている人たちを助けて上げましょう。
 
燃え上がる火にはホースで鎮火したり、
 
木に上って下りれなくなってしまったネコを助けたり、
道を塞いだ木をどかしたり、
 
 
ちっちゃな消防士さんたちはさまざまな活躍を見せてくれます。
 
 
 
 

ひとつのストーリーに沿って物語が進んでいく絵本は読む楽しみを与えてくれるものですが、
 
このように一枚の絵の中で、さまざまなキャラクターがそれぞれのストーリーで進んでいく作品も、
 
また別の面白さがあるものです。

 
物語ではそれを群像劇と呼びますが、
 
デジタルえほん表現における群像劇は、
 
ひとつの画面でそれぞれが動くのを一目で見ることが出来る、
 
新しい鑑賞体験を与えてくれるものです。
 
 
 
ぜひお子様と一緒に鑑賞してみてください。
 
(ほりあい)
 
販売元: wonderkind interaktionsmedien GmbH
価格:¥200
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/chitchana-xiao-fang-shisan/id632012899
WEB:http://apps.wonderkind.de/drupal/en/projects-references/tiny-firefighters

2013年11月22日