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ボローニャチルドレンズブックフェア2014

イタリア北部にあるエミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャで毎年春に開催されているボローニャチルドレンズブックフェアに行ってきました。
世界で有数の規模を誇る児童書の見本市で、翻訳権の売買や商談の取引の場として出版社、作家、イラストレーター、教育関係者などが世界中から集結します。51回目となる今年は、75ヵ国から約1200もの出展があったそうです。

多くの人で賑わうエントランスを抜けるとまずはBOLOGNA RAGAZZI AWARDを受賞した絵本作品が展示されています。どの絵本も本当に美しく、魅了されました。イタリアの出版社から日本の昔話「一寸法師」を題材とした絵本もありました。

Illustrators Exhibitionでは、世界中のイラストレーターが5点1組のイラスト原画で勝負し、その受賞作品が展示されています。また、各国から集まったイラストレーターたちのアピールボードではそれぞれの想いが溢れています(写真)。

各国のブース会場では、たくさんの人が商談のために行き交っていました。イタリアをはじめとする欧州のブースが多く出展されていました。写真はフランスのブースです。インド、マレーシア、台湾、韓国、中国、日本などのアジア勢も世界でがんばっています。

さて、デジタル絵本の動向もお伝えします!デジタルブースの規模は全体の一部ですが、あります。そこにはコンテンツやオーサリングツールを扱っている企業が集まっていました。

台湾のブースにはデジタル絵本コーナーがあり、韓国のブースにはデジタルと紙のそれぞれの特性を生かして作られた教材が多くみられました。

日本からは女子美術大学アートデザイン表現学科の出展があり、学生たちが手掛けたデジタル絵本が多数ありました。iPadとカードを組み合わせたデジタル絵本も人気です。

ボローニャチルドレンズブックフェアでは、BOLOGNA RAGAZZI DIGITAL AWARDが行われていました。受賞したデジタル絵本作品についてはこのブログでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

デジタル絵本は世界的に見てもまだまだこれからの表現分野ですが、たくさんの可能性を秘めています。世界中のこどもたちに愛されるデジタル絵本をつくり、日本から世界へ広めていけるよう私たちもがんばります。

デジタルえほんとCANVASでは、第3回デジタルえほんアワードを開催しています。応募締切まで残り1ヶ月!まだまだ間に合いますので、みなさんの作品、アイデアをぜひお寄せください。詳細とエントリーについては第3回デジタルえほんアワードのオフィシャルサイト(http://www.digitalehonaward.net/)をご確認ください。

(たかぎ)

2014年5月19日