こんにちは。
きょう、わたしのいるオフィスには柔らかな日差しが降り注いでいて、
とっても気持ちがよいです。
みなさまのところは、いかがでしょう。
雪の降っているところもあるようですね。
どんな風景の中で、このblogを読んでいただいているのかと思いを馳せます。
さて、きょう選ばせていただいた「クリスマス」をテーマにした一冊は、
レイモンド・ブリッグズの「ゆきだるま」です。
わたしが物心ついたころから本棚にある大好きな一冊をご紹介させていただきます。
「ゆきだるま」は、ゆきだるまとゆきだるまを作った少年の
とある一夜のできごとが描かれたえほんです。
ベッドに入ってもどうも気になって、作ったゆきだるまを少年は外に見に行きます。
すると、背を向けていたゆきだるまは、こちらを向き帽子をとって挨拶をしました。
少年はお家に招き入れ、みんなが寝静まったお部屋をゆきだるまと探検します。
それはそれはすてきな一夜のお話です。
セリフ・説明・お話の流れなどの文章はなく、すべて絵によって表されています。
そのため、小さなお子さんも読むことができますし、
異なる言語で話すこどもが一緒に読むこともできるのでは、と思います。
色鉛筆を重ねているような柔らかな線の絵がお話の世界観をあたたかく創り上げ、
漫画のようにコマが分かれている描き方によって、
物語の展開を見事に感じさせてくれます。
空を飛ぶシーンになると、心が踊り、頭の中でいつもBGMが鳴りだします。
何度読んでも、年齢を重ねても、この感動は色あせることがありません。
つい先日のこと、本棚の「ゆきだるま」を手に取り、
なぜだかひさしぶりに表紙をぼおっと見つめたのでした。
絡まっていた記憶がするするっとほどけて忘れていたことをふっと思い出しました。
ゆきだるまが、初恋のような存在であったこと。
幼稚園に通っているくらいだったでしょうか、
「ゆきだるま」を読んだある日にこんなひといいな、なんて思ったのでした。
こどものころに出会うものや体験は、
人となりを成形する要因のひとつだと思います。
わたしはこのえほんに出会えていてよかったなと思うのと、同時に、
両親に感謝しなくてはと思いました。
おおきな夢のあるおはなしの中に
コミカルなユーモアさも含まれている「ゆきだるま」。
冬の眠る前の一冊に、読むと素敵な夢が見られそうです。
(たねおい)
「ゆきだるま」
作・絵: レイモンド・ブリッグズ
出版社: 評論社(http://www.hyoronsha.co.jp)
税込価格: ¥1,365(本体価格:¥1,300)
発行日: 1978年
ISBN: 9784566002258
こんばんは!事務局です。
今週もデジタルえほんやこども関連のニュースをお届けします。
●デザインプロデュース向上委員会 11月29日
コンニャクの手綱結びから発想!フェルト製の知育玩具「f-pzl」
●♪ママこえ♪ 11月29日
「【小学生の子どもを持つママに質問!】子どもに子ども向けケータイを使わせたい?」ママこえランキング
●wa de nanto 11月30日
幼児のためのベスト知育玩具
●RBB TODAY 11月30日
【アプリで節約】子どもの送迎に欠かせない自動車、気になるのはガソリン代
●リセマム 11月30日
ベネッセ、子どもけアプリをスマートTVで紹介「キッズひろば」
●RBB TODAY 12月3日
JALとベネッセ、機内で「子どもと楽しむ海外旅行のススメ」配布
●@niftyニュース 12月4日
携帯NGでも、子ども向けケータイならOK。小学校入学時に購入するママが4割
●ITpro 12月6日
Amazon.com、子供向けコンテンツの無制限配信サービスを発表
●MdN Design Interactive 12月6日
UXF、子ども撮影に特化したiPhone用カメラアプリ「子供カメラ」をリリース
●バイリンガルママLei’s Everythingブログ 12月8日
英語でも日本語でも遊べる知育玩具
●ITpro 12月11日
子供向けアプリ、プライバシーに関する親への情報開示が不十分—米調査
今週末は三連休&クリスマス!
もうクリスマスプレゼントは決まりましたか?
朝起きたら枕元にプレゼントが置いてあるというのが嬉しくってたまらなかったなぁ…と思い返す幼少期。
プレゼントを悟られないようにするのって大変だなぁ…と思う現在です。
今週も、よろしくお願いします。
(事務局)
こんにちは!事務局です。
さて、きょうは第2回デジタルえほんアワード審査員のお二方よりメッセージをお預かりしましたので、みなさまにお届けいたします!
(WEBサイト → http://www.digitalehonaward.net)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨年の審査の過程で、iPad上で物語と音が融合して動く作品に直に触れ、新しい時代のボーンデジタルコンテンツの大いなる可能性を感じました。こどもたちが初めて触れるコンテンツがデジタルえほんになっていく時代が、すぐそこまで来ているのですね。
今年度はブックウォーカー特別部門を設け、吉崎観音さんのご協力のもと、「ケロロ軍曹」を使った新しい作品も募集しています。デジタルえほんアワードから次世代の画期的なコンテンツ、すぐれた才能が花開くことを期待しています。
(株式会社角川グループホールディングス取締役会長 角川歴彦様)
『2012年は、スマホ、タブレット、電子書籍専用端末など、「デジタルえほん」を楽しんでもらえる機器が、続々と発売された年でした。画面にタッチするでなく、機器の傾きなもコントロールに利用することができる今、紙の本を置き換えただけではない新しい時代の絵本に挑戦できるチャンスだと思います。』
(デジタルハリウッド大学学長 杉山知之様)
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・
角川様、杉山様、ご多忙のところ、メッセージお送りいただきありがとうございます。
デジタルえほんアワードは、新しい何かが生まれる素敵なきっかけになると思っております。ぜひ、たくさんの方にご参加していただきたいなと思います。
第2回デジタルえほんアワードの応募締め切りが延長しましたので、最終締め切りは、2013年1月7日です!!!約1ヶ月ありますね。まだまだわくわくしてお待ちしております。
◆◇———開催概要————————————————————————◇◆
■ 名称 : 第2回デジタルえほんアワード
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門、ブックウォーカー特別部門
■ 募集期間 : 2012年10月1日(月)〜2012年12月15日(土)
■ 賞 典 : 第2回デジタルえほんアワード大賞(賞金30万円)
企画賞(賞金10万円)
作品賞(賞金10万円)
ブックウォーカー特別賞(商品サポートおよび販売)
各部門審査員特別賞 など
■ 審査基準
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
・たのしい!
(こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
(これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
(こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社角川グループホールディングス取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニア
リサーチャー、慶應義塾大学研究特別教授
[主催]株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
[協賛]財団法人角川文化振興財団、大日本印刷株式会社
株式会社ブックウォーカー
[協力]愛知県立大学情報科学共同研究所/株式会社角川書店
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
京都造形芸術大学こども芸術学科
札幌メディアアーツラボ/女子美術大学
中京大学/デジタルハリウッド大学
東京コンテンツプロデューサーズラボ
東京大学大学院 情報学環・福武ホール/東北芸術工科大学
株式会社バンタン/武蔵野美術大学
早稲田大学国際情報通信研究センター
■ WEBサイト
http://www.digitalehonaward.net
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お待ちしております。
(たねおい)
えほん社の本棚・デジタルえほんの水曜日がやって来ました。12月のテーマは「クリスマス」です。ひきつづき、クリスマスのころにお子さんと一緒に楽しんでいただける内容のものをご紹介させていただきます。
きょうご紹介させていただくデジタルえほんは、「サンタさんからの手紙」です。幼稚園の年長さんだったか、小学校1年生にもうなっていたのか、サンタさんと手紙の交換をしたことがあります。「サンタさんにお手紙書いてみたら。」と、あるとき、お母さんから言われて、「届くのかな?」とわくわくしてお手紙を書いてみたのでした。クリスマスの日の朝、「よい子にしていたね。これからもよい子でいるんだよ。そしたらきっと来年も来るからね。」という内容のお手紙とプレゼントが届いていました。わたしがどんなことを書いたのかすっかり忘れてしまいましたが、サンタさんからお返事がきてドキドキしたことは今もしっかり覚えています。
「サンタさんからの手紙」は、まさにサンタさんとお手紙交換ができるえほんアプリケーションです。お手紙を書いたその日からクリスマスまで、サンタさんとお手紙交換ができます。お子さんには内緒ですが、サンタさんからの手紙文はお母さん・お父さんがサンタさんのふりをして書くことができます。サンタさんからのお手紙が毎日届くのですから、こどもは目が覚める度にわくわくするでしょうね。お子さんとのお手紙交換も、素敵な思い出になるのではないでしょうか。
(たねおい)
『サンタさんからの手紙』
更新日: 2012年11月26日(月)
販売元: blueart Co., Ltd.
価格: 170円
条件: iPad23G iPad2Wifi iPodTouchourthGen iPhone-3GS iPad3G iPhone4 iPodTouchThirdGen iPadWifi
itunes
URL:
https://itunes.apple.com/jp/app/santasankarano-shou-zhi/id578386297?mt=8
公式HP: http://www.blueart21.com
こんにちは。今月は「クリスマス」をテーマに紙のえほん・デジタルえほんをご紹介させていただいております。お父さん・お母さんが、クリスマスまでのこの日々、こどもと読みたいえほんを選ぶひとつのきっかけにしていただけたらと思い、選ばせていただきました。
今月2冊目の紙のえほんは、「まりーちゃんのくりすます」です。赤いスカーフの女の子の横顔の表紙は、シンプルでかわいらしく書店でふっと手に取ったことを覚えています。今年のクリスマスは、お部屋にそっと飾ろうと思っています。
赤いスカーフがよく似合うまりーちゃんは、しろいひつじのぱたぽんにクリスマスはどんなの日なのかお話します。おりこうにしていると、クリスマスの夜、暖炉のそばの靴の中にサンタクロースがプレゼントを置いていってくれることも。まりーちゃんは、どんなプレゼントをもってきてもらえるかわくわくしてお話を続けますが、ぱたぽんは靴を脱ぐことができないから置いていってもらえないでしょうと残念そうに繰り返します。まりーちゃんは「おりこうにしていたらきっと来る。」と励まし、ぱたぽんのために木の靴を作ってもらいにいくのです。
12/25が近づいてくると、こどものころ、サンタクロースからどんなものをもらえたらうれしいだろうと、わたしもまりーちゃんのように考えました。欲しいものはたくさんあったような気がしていたのに、いざ考えるとすっかり浮かばないのです。クリスマスも、お誕生日も、聞いてもらえるときに欲しいものが浮かばないのは、こどものころから今もずっと変わっていません。欲しいものが手に入る喜びよりも、思っても見なかったものに出会えたことにわくわくした気持ちをよく覚えています。
さて、クリスマスの夜、まりーちゃんとぱたぽんにはサンタクロースはプレゼントを置いていったのでしょうか。そして、どんなプレゼントを置いていったのでしょう。お子さんと一緒にクリスマスを待ちながら読むのに素敵な一冊です。
(たねおい)
作・絵: フランソワーズ
訳: 与田 凖一
出版社: 岩波書店(http://www.iwanami.co.jp)
税込価格: ¥672
(本体価格:¥640)
発行日: 1975年11月26日
ISBN: 9784001151152