BLOG

【えほん社の本棚 紙のえほん No.13】「やぁゆきだるま!」

今朝、玄関をあけたら、雪がちらついていて、
天気予報を見ていなかったので、驚いてしまいました。
読んでくださっているみなさまの街にも、雪は降ったでしょうか。

いわゆる雪国と言われるところでは、
ニュースにならないくらいにあたりまえで、
東京よりずっとたくさん積もっているのですよね。

身近にあるかどうかで、感じ方が異なりますね。

「冬・雪」をテーマにした今月。
きょうは、まねしたくなるわくわくするゆきだるまのえほん
ご紹介しようと思います。

ロイス・エイラトさん「やぁゆきだるま!」です。

雪が降ってきて鳥たちは、
ゆきだるまをつくる材料を準備して、
パパゆきだるま、ママゆきだるまとさまざまなゆきだるまを作っていく
というストーリー。

登場人物やゆきだるまは、
それぞれ、鉛筆貝殻ピーナツいちごなどを
組み合わせて作られています。

色とりどりで、ひとつひとつがとっても素敵です。

また、構成がとってもユニークです。

まず、おはなし
次に、おはなしに使った材料の説明
それから、雪とはなにかの説明
そして、雪はどうして降るのかの説明と
    あらゆる素敵な実際のゆきだるまの写真たち

さいごに、なんとポップコーンで作るゆきだるまのレシピ!

こんなえほん、見たことないとわくわく読みすすめました。

コラージュを使った造形えほんというだけでも、
見て新鮮なきもちになるのに、
レシピまであるなんて、予想できませんでした。

 

どのページもわくわくしますが、
おはなしに使った材料の説明のページでは、
どんな材料が使われていたかが
見開きいっぱいに並べて、紹介されていて魅力的でした。

 

〈こんなものも材料になるんだ!〉
〈いちごは、お鼻のカタチに見える〉
〈ねじを口にすると、無口みたい〉

と、
ものの見え方や捉え方の可能性をぐーんと広げてくれる
きっかけになるえほんだなと感じました。

なんどめくっても、わくわくがとまりません。

雪の降る街、降らない街どちらでも、
お家でゆきだるまを作りたくなるようなえほんです。
(たねおい) 

作・絵: ロイス・エイラト
訳: ふじさき なおこ
出版社: 偕成社 (http://www.kaiseisha.co.jp
税込価格: ¥1,680(本体価格:¥1,600)
発行日: 1997年
ISBN: 9784033277301

2013年2月19日