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【えほん社の本棚 デジタルえほん No.13】「歩き屋フリルとチョコレートきしだん」

こんにちは。
近ごろ、夕方になると、むしゃむしゃとチョコレートを食べてしまいます。
冬限定チョコレートなどたくさん並んでおりますよね。
野菜や果物は実るときが旬ですが、
チョコレートは、溶けにくい冬がたべる旬かもしれませんね。

「冬・雪」をテーマにお届けしている2月。
きょうは、「チョコレート」がタイトルに含まれている
デジタルえほんをご紹介させていただきます。

2月17日に発売されたばかりの、
「歩き屋フリルとチョコレートきしだん」です。

歩いて町の不思議なことを探すことが好きな女の子フリル。
フリルは、みんなから歩き屋フリルと呼ばれていました。
ある日、素敵な鏡を見つけ、フリルはお母さんに見せました。
けれども、お母さんは、宿題もせず、部屋を散らかしたままのフリルに怒っていて、
鏡のはなしを聞いてくれませんでした。
フリルは、喜んでもらえず、かなしい気持ちになって、町へとびだすのです。

歩いていると、タルの中にいた大きなじゅうたんに出会います。
ここからフリルの冒険がはじまっていくのです。

「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」などの
スタジオジブリ作品をはじめとする
アニメ作品の美術監督として数々の名作に携わり、
日本を代表するアニメーション背景画家・美術監督である
山本二三さんの絵が、なんとも素敵です。
ここまで〈絵の力〉がつよいデジタルえほんに、
なかなかまだ出会ったことがありません。

お話がはじまる前に、設定をすることができます。
・文章のむずかしさ (3〜5才向け/6〜8才向け)
・読みあげのあり/なし
・文章表示のあり/なし
・音楽のあり/なし

文章のむずかしさの設定では、ひらがなと漢字の違いのみならず、
文章自体も異なりました。
6〜8才向けより3〜5才向けの方が、
より分かりやすく説明がされています。

読みあげと文章表示をなしにすると、
絵と音楽のみになります。
こどもといっしょに、
じぶんたちで物語をつくってみてもおもしろそう
だなと感じました。

これまでのデジタルえほんの中でも、
余白を感じることのできるデジタルえほんであると思います。

それぞれの楽しみ方を見つけて、読んでいただけるのではないでしょうか。
(たねおい)

『歩き屋フリルとチョコレートきしだん』
発売日: 2013年2月17日(日)
販売元: CUCURI Co., Ltd.© CUCURI
価格: 450円
条件:iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 3.2 以降が必要
URL:
https://itunes.apple.com/jp/app/id596670213?l=ja
公式HP: http://www.cucuri.co.jp/furiru_product.html

2013年2月20日