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【えほん社の本棚 デジタルえほん No.27】「オトブロック」


 

こんにちは。 
 
いよいよ本格的に梅雨らしくなってきましたね。 
 
 
雨がふると、童謡の“あめふり”を無意識に口ずさんでいる自分に気がつきます。 
子どもの頃も学校の帰り道に、きいろい大きな傘をさしながら、
みどりいろのぶかぶかの長靴で思い切り水たまりに飛び込みながら歌っていました。 
 
 
 
雨の日に、鼻歌のひとつでも歌いたくなってしまうのはなぜでなのしょう。
“あめふり”の、”ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ、らんらんらん“というフレーズみたいに、 
フフンとメロディともつかない鼻歌をよく歌っている気がします。 
雨の日と音楽を作ることの相性がいいのかもしれません。 
 
 
「雨と音」をテーマにデジタルえほんをご紹介している6月。 
 
 
本日ご紹介するのは、「オトブロック」です。 
 
 
 
 
 
えんぴつ書きのようなシンプルなタッチで描かれた絵と、 
独特なゆるい世界観がたまらない“リズムシ”というキャラクターが登場するアプリとして、 
ご存知の方も多いかもしれません。 
 
“リズムシ”シリーズは、メディアアーティストである成瀬つばささんが制作されている音楽アプリです。
 
 
このアプリは、自由に音を組み合わせてオリジナルのリズムが作れるパターンモードと 
作ったリズムを組み合わせることができるパフォーマンスモードの2つの画面からなっています。 
 
 
このアプリのすばらしいところは、操作が簡単であることと、シンプルでありながらとことん突き詰めることができる仕組みになっているところです。 
 
 
  
   
 
  
パターンモードでは、8つのマスの中に音のブロックをはめ込むことでリズムを作ります。 
リズムを構成する基本的な音であるバスドラムやスネアドラムなどの音から、 
キャラクターが発する可愛らしい音まで、さまざまなブロックから音を選ぶことが出来ます。 
 
 
 
 
 
 
  
パターンモードで最大4種類のリズムを作成することができ、それらをパフォーマンスモードで自由に組み合わせて、一連のリズムとして鳴らすことができます。 
 
 
  
  
最初に「おまかせ」を押せば、音を鳴らしながら動くキャラクターなどの絵をみて楽しむことができます。それをみながらだんだん仕組みが分かってくるので、きっと自分なりにリズムを作りたくなってくるはずです。 
 
 
リズムをつくりはじめると、リズムというものがどういった仕組みになっているのかということがとても気になってきます。 
バスドラム(“ずん”“ドン”)はどこにいれるとアクセントになるのか、 
どのタイミングでスネアドラム(“タン”)を入れると気持ちいいのか、 
ハイハット(“ツ”“チ”)を入れるとまた印象が変わるぞ、などなど。 
どんどんリズムについての発見が生まれていきます。 
 
 
 

自分の指先からリズムが生まれていく体験というものは、 
子どもたちをきっとわくわくさせるでしょう。
リズムというのは、サイダーの泡のようなものだと思います。 
ぱちぱちと心のなかではじけて、日常の中にどきどきを生むのです。 
 
 
 
あめふりの6月、家の中で遊ぶこどもたちのおもちゃのひとつとし、てこのアプリをすすめてみるのはどうでしょうか。子どもたちの心臓が“ドン”“ドン”リズムを刻み始めるはずです。 
 
(ほりあい) 
 
「オトブロック」 
販売元: tsubasa naruse 
価格:無料 
条件: iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.3 以降が必要 
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/otoburokku/id378779203?mt=8 
HP:http://otonoasobiba.hiroimon.com/game_iPhone.html 

2013年6月12日