BLOG

【えほん社の本棚 デジタルえほん No.28】「マルコとちいさな兄弟」

 
 
 
こんにちは! 
じめじめとした湿気が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。 
雨がやんだ後の夕方に、窓から吹き込んでくる風がなんとも気持ちがいいです。 
 
 
雨の季節はどうしても部屋の中で過ごす時間が増えてしまうものですね。 
雨の音で静まった気持ちの時に、本を読んだり映画を見たりすると、 
普段よりすっと心に入ってくるような感覚があります。 
太陽の季節とはまた違う感覚でいられるのは、
雨の季節である今だけだと思うのです。 

 
  
「雨と音」をテーマにデジタルえほんのご紹介をしている6月。 
本日ご紹介するのは、「マルコとちいさな兄弟」です。 
 
 
 
 
 

とある街のちいさな楽器屋の主人であるマルコと、 
店の片隅にひっそりと置かれていた古いギターの中に住む 
小さな兄弟ニコラとトマが登場するデジタルえほん作品です。 
 
 
 
 
 
 
おはなしと絵を担当されているひだかきょうこさんの、 
落ち着いた色合いの絵と独特なユーモアを感じさせる可愛らしいキャラクターたち織りなす物語が、 
とても魅力的です。 
 
 
 
暖かみのある絵が持つどこかアナログの感覚が、 
デジタルと溶け合うことによって新しいえほん体験ができる 
すばらしい作品だと思います。 
おはなしを読むだけではなく、内容に合わせてキャラクターが動き出したり、 
実際にキャラクターたちを指で動かすことができるので、 
より絵本の世界に入り込むことができます。 
 
 
 
 
 

さらに、この作品の魅力である「音」をショピンが担当されてます。 
朗読は同じくショピンの野乃歩さん。
 
以前ショピンのライブを観に行ったときに、
野乃歩さんの朗読に合わせてバンドが即興演奏を披露していて、 
それはそれは素敵でした。 
 
ギターなどのアコースティック楽器だけではなく、
動物の鳴き声が鳴るおもちゃや、ギターのタカハシペチカさんの自作楽器まで、 
様々な楽器が鳴らす愉快な音色が、なんとも楽しく物語を紡いでいました。 
そんなショピンが鳴らす音はまさに「マルコとちいさな兄弟」の世界とぴったりで、 
絵本の物語に音楽で彩りを加えています。 
 
 
 
 
様々なかたちのデジタルえほんがありますが、 
この作品は紙の絵本が大好きな方にぜひ読んでいただきたいです。 
雨で出かけられない日には、ぜひお子さんと一緒に読んでみて下さい。 
 
 
(ほりあい) 
 
「マルコとちいさな兄弟(日本語、英語拡張版) 
販売元: 4D Brain Inc. 
価格:無料 
条件: iPad 互換 iOS 3.2 以降が必要 
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/marukotochiisana-xiong-di/id515739087?mt=8 
HP:http://www.4d-books.com/marco-movie.html 

2013年6月19日