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【えほん社の本棚 紙のえほん 034】『ジャイアント・ジャム・サンド』

 
 
 

こんにちは。
おひさしぶりです。

8月もあっという間にさいごの週ですね。
風は、もう秋を感じさせます。

さて、「むしと森」がテーマの8月
きょうのえほんは
ジョン・ヴァーノン・ロードさん『ジャイアント・ジャム・サンド』です。 
 
 

むしあつい夏の日、チクチク村に400万匹のハチの大群がやって来ました。
どこへ行っても、ブンブン、チクチク。
村のみんなは「もうたまらん!」と困っています。
このハチをどうしたらいいか、村のみんなは集まり、話し合うことにしました。

どうすりゃいいかとなかなかだれも思いつかないでいたときに、
パン屋のおじさんがすっくと立ちあがり言いました。
「ハチがいちばんすきなのは、なんだ?
 イチゴのジャムだ、だとすると・・・・・・
 ジャイアント・ジャム・サンドつくってわなにしたら?」

村のみんなは、だいさんせいです。

ここから、村のみんなでジャイアント・ジャム・サンドがはじまります。 
 

 

タイトルを読んだだけで、わくわくした気持ちが湧いてくる
『ジャイアント・ジャム・サンド』。

どんなえほんかとよみはじめたら、
タイトルからのわくわくがぐんぐんぐんぐん増していきます。
 

ジャムをぬる場面が、なんとも素敵です。
おおきなパンの上に、おとながたくさんのっかって
シャベルでバターをぬっていたり!
トラクターでバターをのばしていたり!
スコップでイチゴのジャムを運んでいたり!

スコップやジャムを持って、
おおきなパンに向かって村民たちが行進しているすがたも
なんだかたのしそうです。  
 

おおきなパン、
大量のジャム、
ふうせんで浮かぶトラクター。

絵にも、おはなしにも、
ファンタジーとユーモアがたくさん含まれていて
よみおわって、
きもちがきらきら元気になりました。
 

眠る前に、読み聞かせをしたら
とってもいい夢見られそうです。
(たねおい)
 
 

ジャイアント・ジャム・サンド (えほんライブラリー)
作・絵: ジョン・ヴァーノン・ロード
訳: 安西 徹雄
出版社: アリス館 (http://www.junposha.co.jp/alice/
発行日: 1976年
ISBN: 9784752040125

2013年8月27日