こんにちは。
おひるには暮れのひかりをかんじるこのごろです。
かぜなどひいておりませんでしょうか。
12月のテーマは、「クリスマス」です。
サンタさんはどんなひと?
どんなふうにやって来る?
見ることができないせかいをこどもたちとのぞくようなえほんを
ご紹介させていただきます。
レイモンド・ブリッグズ作・絵、すがわらひろくに訳の
『さむがりやのサンタ』がきょうの一冊。
いつから眠りについていたのか、
夏のあつい海辺でよこになる夢を見ていたサンタさん。
12/24、ジリジリと鳴る時計に起こされ、サンタさんは目を覚まします。
トナカイにえさをやり、飼っている犬や猫に朝ごはんを与え、
ラジオや新聞で今夜のおてんきを気にしながら、朝ごはんをたべます。
そりを出し、
赤い帽子、赤いコート、赤い手袋を身につけて、
さあ、こどもたちのもとへ。
昨年、えほん社blogで12月にご紹介した
「ゆきだるま」(http://digitalehon.net/archives/2146)の作者が描いた
『さむがりやのサンタ』。
すくないことばと表情から
サンタさんの人柄を感じられる点がとても印象的でした。
サンタさんのことばだけ読むと
すこしぐちっぽくて、がんこそう、
もしかしたら、はじめ近寄りがたいかもしれないと想像がふくらみました。
けれども、絵や表情を見ているとやさしさが伝わってきます。
そらをトナカイとそりにのって駆けぬけている姿。
雪のつもった屋根にのこる足跡。
リアリティーとファンタジーが絶妙な一冊です。
サンタさんを待つ前夜によんだら、わくわくして眠れなくなってしまうかもしれませんね。
(たねおい)
『さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)』
作・絵: レイモンド・ブリッグズ
訳: すがはら ひろくに
出版社: 福音館書店(http://www.fukuinkan.co.jp)
税込価格: ¥1,260(本体価格:¥1,200)
発行日:1974年10月
ISBN: 9784834004366