こんにちは。
メリークリスマス。
今宵は、こどもたちはわくわくしている夜ではないでしょうか。
12月のテーマは、「クリスマス」。
クリスマスイブのきょうは、クリスマスの夜の出来事を描いた一冊を
ご紹介させていただきます。
クリス・ヴァン・オールズバーグ・絵と文
村上春樹・訳
急行「北極号」がきょうの一冊です。
おとなになった“ぼく”が、こどもの頃のあるクリスマスの日の
色あせない出来事をふりかえるように綴られたおはなし。
クリスマスイブの夜中、“ぼく”は静かに息をすまして、耳をすまして、
サンタの鈴の音が聞こえるときを待っていました。
夜が深くなり、聞こえてきたのは、
鈴の音ではなく汽車のとまる音。
急行『北極号』へ乗り込み、クリスマス前夜のすてきな旅がはじまります。
このえほんに出会ったのは、高校の図書室でした。
昨年ご紹介したT・S・ハイマンの「クリスマスをさがして」(http://digitalehon.net/archives/2212)と
同じときに出会った一冊です。
えほんも本も読まなかったわたしが、
手を伸ばし
ここを入り口にえほんのせかいへあゆんでいった思い出の一冊です。
おとなに向かって、つんとして背伸びしていた高校生のわたしが
こどもの持つきらきらしたファンタジーのせかいに再会して
「こんなせかいもあったのか」と感動したのだと思います。
どこでどんな出会いがあるか、わかりませんね。
今宵、どんな夢を見られるでしょう。
すてきなクリスマスになりますように。
(たねおい)
『急行「北極号」』
作・絵: クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳: 村上 春樹
出版社: あすなろ書房(http://www.asunaroshobo.co.jp/home/index.html)
税込価格: ¥1,575(本体価格:¥1,500)
発行日: 2003年11月
ISBN: 9784751519998