こんばんは。
絶賛エントリー募集中の第三回デジタルえほんアワードですが、
応募〆切の6月20日まで、残すところあと一ヶ月を切りました。
本日は、過去開催時の受賞作品をご紹介したいと思います。
本日は、第二回デジタルえほんアワード企画部門グランプリを受賞した、佐藤ねじさんの『話せる絵本 どうぶつほうもん』をご紹介します。
「絵本と話せることができたら楽しいかもしれない」、という発想から生まれたこの企画作品は、
トランシーバーのように、離れたところからお父さんやお母さんが、
タブレットの絵本の中の動物たちの役になって子どもと会話することができるデジタルえほんの企画作品です。
まずは、企画書に描かれた壁に隠れてこっそり電話をするお父さんの絵に、
思わずクスりとさせられます。
通信ができるというデジタル端末ならではの機能が、
ユーモアたっぷりに活かされているのが、この作品の大きな特徴です。
審査員の方のコメントをご紹介します。
「子供が話しかけるとリアルタイムにキャラクター(=親)が反応する、という発想には、審査員の多くが微笑んだ。子供から連絡があった時の、親の反応(しかもいろいろなシチュエーション…仕事中とか、買い物中とか)を想像すると微笑ましい訳だが、子の心と親の心をつなげることも、絵本の大事な役割と考えれば、このようなデジタル絵本のアイデアもアリだということなのだ。過去の絵本の枠を飛び越えるようなアイデアを、もっともっと期待したい。(クリエイター/プロデューサー/水口哲也)」
なにより作品を通して親子のコミュニケーションが生まれるのが、この「話せる絵本」の魅力なのではと思います。
作者の佐藤ねじさんには、受賞後にコメントをいただきました。
「このたびは、企画賞を頂きありがとうございました。もうすぐ2歳になる子どもといっしょに絵本を読んでいると、その絵本の中にある野菜を僕に食べさせてくれたり、絵本の中の動物に声をかけてみたり、子どもの想像力はほんとに自由で驚かされます。そんな経験から、その絵本の中の動物と実際に会話できる絵本があったら面白いなと思っていました。今回は、企画書として提出しましたが、この案は実際にアプリとして作ろうと思っています。また完成した際には、実際にお使いいただけたら幸いです。」
佐藤ねじさんのお父さんとしての目線が、この作品が生まれたきっかけのようです。
佐藤ねじさんは実際にクリエイターとして活動されていますが、
本企画のように、お父さんやお母さんとしての目線が、
こども向けの表現であるデジタルえほんのアイデアが生まれるきっかけとなるのではないかと思います。
企画、といって肩肘張ることなく、
普段から、お子さんのためにあったらいいなと思っていることを、
デジタルえほんのアイデアとして応募してみませんか?
みなさまのご応募をお待ちしております。
(ほりあい)
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※デジタルえほんアワードでは応募作品を募集しています。
募集部門は、<企画部門><作品部門>の2つ。
こんなデジタルえほんがあったらいいなといったアイデアをお持ちの方は<企画部門>
ぜひわたしのデジタルえほんを見て欲しい!という方は<作品部門>にご応募下さい。
各部門グランプリには賞金20万円、準グランプリには5万円が贈呈されます。
ご応募いただいたものは、豪華8名の審査員によって審査されます。
応募締め切りは6月20日(金)。
皆様のご応募をお待ちしております!
詳細はデジタルえほんアワードオフィシャルサイトホームページをご覧下さい。
【第三回デジタルえほんアワード開催概要】
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門
■ 募集期間 : 2014年4月8日(火)〜2014年6月20日(金)
■ 賞 典:企画部門グランプリ(賞金20万円)
作品部門グランプリ(賞金20万円)
企画部門準グランプリ(賞金5万円)
作品部門準グランプリ(賞金5万円)
各部門審査員特別賞 など
■ 審査基準
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
・たのしい!
(こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
(これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
(こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
≪デジタルえほんとは?≫
タブレット、電子書籍リーダー、電子黒板・サイネージ、
スマートフォン等テレビやパソコン以外の新しい端末を含む
子ども向けデジタル表現を総称して「デジタルえほん」としています。
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社KADOKAWA取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学研究特任教授
2014年7月開催の審査会を経て、2014年8月29日、30日開催の
「ワークショップコレクション10」 (主催:NPO法人CANVAS)内にて
結果発表及び表彰式を行います。
主催:株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
協力:愛知県立大学情報科学共同研究所
中京大学工学部宮田研究室
デジタルハリウッド大学
武蔵野美術大学
東北芸術工科大学
札幌メディアアーツラボ
女子美術大学
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
東京大学大学院 情報学環・福武ホール
東京コンテンツプロデュースラボ
早稲田大学国際情報通信研究センター
■公式サイト
http://www.digitalehonaward.net