こんばんは。
昨日に引き続き、過去開催時の受賞作品をご紹介したいと思います。
本日は、第二回デジタルえほんアワード企画部門審査員特別賞を受賞した、アマゾンラテルナさんの『おっきいの ちっさいの』をご紹介します。
『おっきいのちっさいの』は、スマートフォンやタブレット端末の機能として大きな特徴である、
ピンチアウトとピンチインを利用した参加体験型デジタルえほんの企画です。
本作品のストーリーは、大きなぞうさんとちいさなねずみさんが、それぞれ贈り物をするというもの。
指でピンチイン、ピンチアウトして、プレゼントを大きくしたり、小さくすることができます。
受賞後の方のコメントをご紹介します。
「この度は素敵な賞を頂き、本当にありがとうございました。デジタルだからこそ出来る絵本、と考えていたとき、ふと頭に浮かんだのは「ピンチ」という動きでした。「おっきいの ちっさいの」では、自分で絵本に登場するモノの大きさを「ピンチ」で変化させ、お話を展開させていきます。能動的に参加するコンテンツが当たり前になっていくなかで、いかにそれを自然な形でストーリーに組み込めるか、それがこれからのデジタル絵本の課題なのかなと思います。いつかこの絵本がちゃんと皆様の指先へお届け出来るよう、完成させたいと思います☆」
鑑賞する作品である紙の絵本に対し、デジタルの機能によって作品に参加することができるのが、
デジタルの強みを活かしたデジタルえほんの魅力でもあり、これからの可能性なのではないかと思います。
審査員の方からは、以下のようにコメントをいただきました。
「子供たちが絵本とやりとりができるというデジタルえほんの良さを生かしている。動物や物の大きさは絵本の定番の題材である。それを現在のタブレット端末などで標準的な機能である「ピンチイン」、「ピンチアウト」を効果的に使って表現している。今回の象と鼠だけでなく、シリーズ化も考えられる。良い企画である。(デジタルハリウッド大学学長/杉山知之)」
デジタルを用いた表現の面白さは、まだまだ開拓の余地がたくさん残されています。
“デジタル×こども”という観点で、新たなデジタルえほんが生まれる可能性を、
私たちはデジタルえほんアワードを通して模索していきたいと思っています。
ぜひ、みなさまのアイデアを企画部門にご応募ください。
(ほりあい)
—————————————————————
※デジタルえほんアワードでは応募作品を募集しています。
募集部門は、<企画部門><作品部門>の2つ。
こんなデジタルえほんがあったらいいなといったアイデアをお持ちの方は<企画部門>
ぜひわたしのデジタルえほんを見て欲しい!という方は<作品部門>にご応募下さい。
各部門グランプリには賞金20万円、準グランプリには5万円が贈呈されます。
ご応募いただいたものは、豪華8名の審査員によって審査されます。
応募締め切りは6月20日(金)。
皆様のご応募をお待ちしております!
詳細はデジタルえほんアワードオフィシャルサイトホームページをご覧下さい。
【第三回デジタルえほんアワード開催概要】
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門
■ 募集期間 : 2014年4月8日(火)〜2014年6月20日(金)
■ 賞 典:企画部門グランプリ(賞金20万円)
作品部門グランプリ(賞金20万円)
企画部門準グランプリ(賞金5万円)
作品部門準グランプリ(賞金5万円)
各部門審査員特別賞 など
■ 審査基準
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
・たのしい!
(こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
(これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
(こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
≪デジタルえほんとは?≫
タブレット、電子書籍リーダー、電子黒板・サイネージ、
スマートフォン等テレビやパソコン以外の新しい端末を含む
子ども向けデジタル表現を総称して「デジタルえほん」としています。
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社KADOKAWA取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学研究特任教授
2014年7月開催の審査会を経て、2014年8月29日、30日開催の
「ワークショップコレクション10」 (主催:NPO法人CANVAS)内にて
結果発表及び表彰式を行います。
主催:株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
協力:愛知県立大学情報科学共同研究所
中京大学工学部宮田研究室
デジタルハリウッド大学
武蔵野美術大学
東北芸術工科大学
札幌メディアアーツラボ
女子美術大学
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
東京大学大学院 情報学環・福武ホール
東京コンテンツプロデュースラボ
早稲田大学国際情報通信研究センター
■公式サイト
http://www.digitalehonaward.net