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【えほん社の本棚 デジタルえほん No.17】「MY PEAR」

こんにちは。
桜の波は、いまどのあたりにいるのでしょうか。
東京は、新緑の春へ向かい始めております。

カタチをテーマにしている4月。
きょう、ご紹介するデジタルえほんは、「MY PEAR」です。

言語がわからなくても
楽しむことができるフランス発のデジタルえほん。

PEARは、洋梨。
洋梨のカタチをきほんに、
耳が生えていたり、足が生えている鮮やかな色1色で描かれているイラストと
ねこ、てんとうむし、うさぎなどの顔が黒1色で描かれているイラストを
組み合わせて、どうぶつや虫などを完成させることができます。

このデジタルえほんのよいところは、
正解、不正解というかんがえがないところ。

異なる組み合わせも、へんてこで面白いのです。
こどもにただ正解をおしえるだけではないというのは、
こどもの発想を広げてとてもよいと思うのです。

つくったものを記録すること、
洋梨を見立てて、じぶんでイラストを描くこともできます。

イラストの組み合わせ方も、デジタルえほんならではです。

「このカタチ、何に見えるだろう?」
「なにかに似ている!」

似ているに気がつくきっかけ、みたてのデジタルえほんです。
(たねおい)

『MY PEAR』
販売元:e-Toiles &editions
価格: $4.99
条件: iPad 互換 iOS 4 以降が必要
URL:
https://itunes.apple.com/us/app/my-pear/id565940958?mt=8
公式HP: http://www.etoiles-editions.com/

2013年4月4日
【えほん社の本棚 紙のえほん No.18】「まるさんかくぞう」

こんにちは。
こちらは、春のあらしが吹き荒れております。
みなさまの住むところは、いかがでしょうか。

幼稚園、小学校、新年度がそろそろはじまりますね。
知育えほんでとても多いテーマのひとつに「かたち」があります。
まだ言葉を学んでいないこどもにも、
分かる、学ぶことができる「かたち」。

今月は、「かたち」というテーマで
えほんを選ばせていただきご紹介させていただきます。

1冊目は、及川 賢治さん・竹内 繭子さん「まるさんかくぞう」です。

まる、さんかく、しかく
まる、まる、しかく
まる、さんかく、ぞう
まる、ふね、ふね

いろんなかたちが、縦に3つ並んでいます。
そこにはリズムがあるようです。

意味がないけれど
並んでいて気持ちがいい。

これはまるで絵のオノマトペのようです。

わたしたちの身近なものも、
かたちが並んで、リズムを感じるものがいくつもありそうです。

このえほんを読んで、
かたちのリズムを探してみるのはいかがでしょう。
(たねおい)

作: 及川 賢治 竹内 繭子
絵: 及川 賢治 竹内 繭子
出版社: 文溪堂 (http://www.bunkei.co.jp
税込価格: ¥903(本体価格:¥860)
発行日: 2008年06月
ISBN: 9784894235878

 

2013年4月2日
【えほん社の本棚 デジタルえほん No.16】「実物大えほんずかん むし01 ちょうのなかま」

 
 

こんにちは
先日ご紹介した「はらぺこあおむし」。
もぐもぐたべて、きれいな蝶へと成長していきました。

きょうご紹介するデジタルえほんは
たくさんの種類のちょうちょを見て、知ることができる図鑑です。

「実物大えほんずかん むし01 ちょうのなかま」です。

ちょうちょがこんなにたくさんいるんだと見たり、覚えたりしながら
ひらがなも学ぶことができる知育デジタルえほんです。

・ あげはちょうのなかま
・ しじみちょうのなかま
・ せかいのちょうなどのなかま
・ ありのなかま
・ かげろうのなかま

ちょうちょのみならず
アリやかげろう、蛾なども含め
全146種類のむしたちを知ることができます。

もくじにある“むし“の名前をタップすると、イラストのページにジャンプします。
また、むしをタップすると、
スケールつきの画面に変わり、実物大でみることができます。

お花見やピクニックに行くときに
分厚い図鑑を持っていくのはすこし大変そうですが、
デジタルえほんなら持っていけそうですね。
すぐに見つけたちょうちょの種類を調べることができそうです。

はらぺこあおむしは、どのちょうちょの幼虫だったのか。
気になるのでわたしもこの図鑑で調べてみようと思います。
(たねおい)

『実物大えほんずかん むし01 ちょうのなかま』
販売元:MIKI SHOKO CO.,LTD
価格: 500円
条件: iPad 互換 iOS 4.2 以降が必要
URL:
https://itunes.apple.com/jp/app/id453715465?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
公式HP: http://www.mikihouse.co.jp/jp/

2013年3月27日
第2回デジタルえほんアワード・審査会

こんにちは。
オフィスの近くは、開花宣言の前からちらほら桜が咲いておりました。
桜のつぼみからひらくまでの姿って、とてもうつくしいのですね。

きょうは、第2回デジタルえほんアワードのレポートをお届け致します。

まずは、ご応募いただきましたみなさま
審査員をしてくださいましたみなさま
表彰式に参加していただきましたみなさま
本当にありがとうございました。

3月9日に表彰式で発表させていただき
無事第2回デジタルえほんアワードを終えることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

あんなこともこんなこともございましたが、
ここでは主に審査会、表彰式のレポートをお届けしたく思います。
すこし時間が経ってしまいましたが 
ふりかえりをみなさまとしたく思います。
 

〈審査会〉
第2回デジタルえほんアワードのご応募をはじめたのは、2012年10月。
作品部門、企画部門、そして、ブックウォーカー特別部門、
今年は3つの部門がございました。
ひとつ、ひとつ、ご応募のメールをいただく度に、
わくわくしたことを覚えております。

審査会を迎えるべく
ていねいに準備を重ねました。
いよいよ当日、今回の受賞作品を決めるべく
6人の審査員の方々にお集まり頂き、審査会が行われました。

以下の3つの要素に基づき、審査を行います。
・たのしい!
 こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ
・みたことがない!
 これまで出会ったことのない新しい表現世界がひろがる!
・世界がひろがる!
 こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ
 
 
 
 
iPadアプリ作品をひとつひとつ丁寧に審査されている小林登先生 
  

  
 
  
 

 
PC作品はプロジェクターで投影してご覧いただきました ※作品賞受賞作品 
 
 

作品部門のご応募作品はiPad・PCなど閲覧環境がさまざまです。
デジタルえほんは、ストーリー性やイラストのみならず、
それぞれの媒体の特徴が活かされているか、なども話題にあがっておりました。

ユニークで新しい発想の作品・企画の中から賞を選出することは、
なかなかむずかしいことです。
けれども、それぞれの思いやことばを交わしながら、
念入りな議論の結果、今回の受賞作品が決定したのでした。

来週、表彰式のレポートをお届けさせていただきます。
(たねおい)
 

2013年3月22日
【えほん社の本棚 紙のえほん No.17】「はらぺこあおむし」

こんにちは

わたしの住む家の近くにおおきな公園があります。
落葉樹のいくつかはまだ冬のすがたをしておりますが、
他の木々に先駆けて10cmくらいの白い花びらを咲かせる
コブシ(辛夷)が満開に咲き誇っております。
蕾は、鼻炎や鼻づまりに効果があり、漢方にもなっているとか。

寒々しかった景色に白色が添えられ、
もうすこしすると、桜色やたんぽぽの黄色と
すっかり春色へと変化するのだろうとわくわくしております。

お住まいのところは、いかがでしょうか。
 

「春」をテーマにした3月。
きょうは、蠢きはじめたむしが主人公のお話です。

エリック・カールさん「はらぺこあおむし」です。

 
日ようびの朝、たまごからかえったあおむし。
とってもおなかがぺこぺこでした。
月ようびには、りんごを1つ。
火ようびには、梨を2つ。
たべてもたべても、はらぺこのあおむし。
たべつづけて土ようびにはおなかをこわしてしまいます。
そして・・・。
 

「成長」という軸からぶれることなくまっずぐに描いているえほんです。

色も鮮やかで、
りんご、梨とあおむしが食べた箇所には穴があいているしかけもあります。
(この部分は幼児が指を入れても破れにくいように、
丈夫な厚紙で作られています。)
まだ文字を覚える前のお子さんにも、
読み聞かせえほんとしてぴったりだと思います。

そして、もうすこし成長されたときには、
数や曜日などの認識、
新たな気づきをこども自身が体感できるのではないかと思います。
(たねおい)
 

作・絵: エリック・カール
訳: もり ひさし
出版社: 偕成社(http://www.kaiseisha.co.jp
税込価格: ¥1,260(本体価格:¥1,200)
発行日: 1976年05月
ISBN: 9784033280103


2013年3月19日