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【えほん社の本棚 デジタルえほん No.37】「サーカスが燃えた」


 
 
 
こんばんは。

いよいよ秋の訪れかと思いきや、
カーディガンでは汗ばむぐらいの気温の日でした。
毎朝着る服に悩んでしまう日々ですが、少しずつ秋は近づいているようです。
 
 
 
 
芸術の秋、読書の秋とよく言いますが、気温が下がり、
澄んだ空気の中長袖で出かけた日には、
いつも通りの電車の中での読書が、いつもより自然と集中してしまったりします。
 
 
 
気持ちを解放する季節が過ぎると、なにか内側に蓄えたくなるものなのかもしれません。
 
 
 
 
秋の始まりつつある10月は、芸術の秋、読書の秋にぴったりな、
思わず夢中になってしまうような美しいデジタルえほんを紹介できればと思います。
 
 
本日ご紹介するのは、「サーカスが燃えた」という作品です。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
「サーカスが燃えた」は、
作家として活躍されている佐々木譲さんによる文章と、
イラストレーターである佐々木美保さんの絵からなるデジタルえほんです。
 
 
この絵本は、実際に起きた出来事がもとになっています。
 
 
 
 

 
 
 
 
“馬のきょくのり、ぞうの芸
空中ブランコ、つなわたり
ずっこけピエルはどじばかり
人間ほうだん、大まじゅつ
つぎからつぎへとゆめみたい
ずっと終わってほしくない
わくわくばかりのゆめじかん”
 
 
 
 
まずは、文章を声に出して読んでみて下さい。
 
まるでマザーグースの一遍のように、
リズミカルな言葉が本作を彩ります。
 
アンティークなタッチで描かれた美しい絵と、
エキゾチックな音楽に導かれて、本の世界に入り込んでみましょう。
 
 
 
 

 
 
 
サーカスが大好きな“あたし”は、ある日の公演中に起こった大きな火事にまきこまれてしまいます。
 
 
 
慌てふためくピエロや動物たち。
“あたし”とお父さんを含めテントはもう大混乱です。
 
 
 
 

 
 
 
 
火事の混乱の中で、サーカスの一団も、お父さんも必死に逃げ出します。
火の輪を飛び越える馬、空中ブランコの救出劇、軽業師のような身のこなしのお父さん。
 
 
 
それはまるでサーカスそのもののようです。
 
 
 

 
 
 
 
物語の最後に“あたし”が回想する”サーカスの終わり”。
 
 
“ずっと終わってほしくない わくわくばかりのゆめじかん”であったサーカスは、
もう終わってしまったのです。
 
 
 
本作が描く“終わってしまったなにか“について、
読んだあとみなさんは何を感じたのでしょうか。
 
 
ぜひお子様とおはなししてみてください。
 
 
(ほりあい)
 
 
販売元:Hokkaido Arbeit Johosha Co.,Ltd.
価格:無料
条件:iOS 4.3 以降。 iPad 対応。
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/sakasuga-raneta/id408364844?mt=8
HP:http://www.jpbp.org/project01/jp.html

2013年10月9日
【デジタルえほん関連ニュース 10月7日】

こんにちは!
 
キンモクセイの香りが
 
秋を思わせますね。
 
思わず物悲しくなるのは
 
季節のせいでしょうか?
 
それでは、今週もデジタルえほん関連ニュースをお届け致します。
 
・ReseMom 9月30日 
【YouTubeえいご 1】英語のつづりと発音の関係を学べる「KidsTV123」 
 
・佐賀新聞ニュース 10月1日 
武雄青陵中に特別賞 ICT活用実践が評価 
 
・ReseMom 10月1日 
グッドデザイン賞2013発表、ベスト100に「武雄市図書館」など 
 
・YOMIURI ONLINE 10月1日 
県教委、デジタル教科書導入 小中学校8校 
 
・Pictio 10月4日 
子どもとIT(第20回)-タブレットで導入が始まるデジタル教科書 
 
・全国私塾情報センター 10月4日 
熊本の小中8校で デジタル教科書導入 
 
・ReseMom 10月4日 
進研ゼミが小1-高1にタブレット導入を拡大、小学講座に専用講座新設 
 
 
 
今週もよろしくお願い致します。

(事務局)

2013年10月6日
【デジタルえほん関連ニュース 9月30日】

こんにちは!
 
気持ちのよいお天気が続きますね。
 
朝夕は寒いですが、
 
空がすっきりと晴れて
 
とても広く感じられます。
 
それでは、今週もデジタルえほん関連ニュースをお届け致します。
 
・朝日新聞デジタル 9月17日 
被災地の子どもへ、希望のベル鳴らそう ウェブベルマーク運動、きょうスタート 
 
・ReseMom 9月18日 
公立学校のICT整備率、電子黒板75%・デジタル教科書33%…文科省調査 
 
・サカエ経済新聞 9月20日 
名古屋で子どもたちがタブレット端末作品制作-「キッズトリエンナーレ」企画で 
 
・ReseMom 9月24日 
アップルが子ども向けアプリをカテゴリー化、年齢別に対象アプリを紹介 
 
・朝日新聞デジタル 9月24日 
洗濯ばさみ9万個でカラフル基地 埼玉・大宮で催し 
 
・ReseMom 9月25日 
デジハリ、カメラアプリを制作するアプリ教室を東京・大阪・鳥取で開催 
 
・HuffPostJapan 9月26日 
「反転授業」とは何か? 成績が大幅にアップとの報告も【争点:教育】 
 
・朝日新聞デジタル 9月27日 
図書室は絵本の世界 宮城・石巻の北上小学校 

 
 
 
今週もよろしくお願い致します。

(事務局)

2013年9月30日
【えほん社の本棚 デジタルえほん No.36】『ナイティナイト』


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

こんばんは。

なんとも秋らしい宵ですね。

長袖のシャツに腕を通して、夜のお散歩に出かけたいものです。
 
 
過ごしやすい季節になってきて、子どもたちのパジャマも長袖に衣替えされた方も多いのではないでしょうか。
 
 
子どものときに眠る前に読んだ絵本、読んでもらった絵本は、
 
大人になってからも特別な思い出となって記憶の中に留まっているものが多いように思います。
 
 
 
今回は、寝る前に読むとっておきのデジタルえほん作品をご紹介します。
 
本日ご紹介するのは『ナイティナイト』です。
 
 
 

 
 
 
本作品は、動物たちに”おやすみなさい”の挨拶をしにいく、とても素敵なデジタルえほんです。
 
  
 
  

 
 
えほんを読み始めると同時に動き出す美しいアニメーション。
  
すっかり絵本の世界に入り込んでしまいます。
 
 

 
 
ある山間の小さな村の小さな家に住む動物たち。

羊、犬、ニワトリ、アヒル、豚、牛など。

タップすると鳴き声が聴けたり、なんとも愛らしい動きを見せます。
 
  
さあもう寝る時間です。明かりを消しましょう。
 

 
 

 
 
 
動物たちそれぞれの寝床をのぞいたら、明かりを消してあげましょう。
 
明かりを落とせば、すやすやと動物たちは眠りにつきます。
 
 
 
 
 
この作品は特にストーリーがないのですが、魅力的なアニメーションやキャラクターが、
きっと子どもたちの想像力を大いに駆り立ててくれることでしょう。
 
 
山の中での暮らしや、動物たちの性格を想像してみたり。
 
自然と物語が頭の中で膨らんでいきます。
 
 

 

 
 
動物たちの寝息が聴こえてきたら、今度は私たちが眠る番です。
 
 

でも、もしかしたら子どもたちに、“もう一回!もう一回!”とせがまれてしまうかもしれません。
 
 
 
寝かしつけアプリとしては少々困ったものかもしれませんが…。
 
 
それがまたこの作品のいいところです。
 
 
 
子どもたちがパジャマに着替えたら、一緒に読んでみてください。
 
(ほりあい)
 
 
『ナイティナイト』
販売元:Fox & Sheep
価格:¥300
条件: iOS 5.0 以降。 iPad 対応。
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/naitinaito-ritorushipu!-hd/id428492588?mt=8
HP:http://www.foxandsheep.com/

2013年9月18日
【えほん社の本棚 紙のえほん 036】『はがぬけたらどうするの?』

 
 
 

こんにちは。
まだまだ暑いとかんじる日もありますが
秋をかんじるこのごろです。
きのこや栗、さんま、さて、きょうは何をたべましょう。
 

今月のテーマは、「からだ」です。
きょうは、おいしいものをたべるために
大切にしたい歯のことを取り上げているえほんをご紹介いたします。
セルビー・ビーラーさん文、ブライアン・カラスさん絵の
『はがぬけたらどうするの?』がきょうの一冊です。

 

はじめて生えたちいさな歯がぐらぐらとしてぬけたこと、
歯医者さんへ行ってぬいてもらったことがあるでしょうか。
そして、ぬけた歯は、どうしましたか。
わたしが行なったことをみんなも行なっていると思っていたら
どうやらそうではないようなのです。
このえほんでは、世界中のこどもたちがぬけた歯をどうするか
おしえてくれる、そんなえほんです。 
 

わたしの当たり前は、当たり前ではないということを知ることを
とっても豊かなことだと思います。
当たり前なんてないのだなと感じることができて
お互いを認め合えることができることはとってもいいなと感じます。
 
 

たとえば、こんなふうにするそうです。

ーぬけた歯をまくらの下にいれて眠ると、
はのようせいはやって来て、ぬけたはをもっていって、
変わりにおかねかお菓子を置いていってくれるー

ーぬけたはに金メッキをして、その子だけのイヤリングをつくってくれるー

ーぬけたはをきねんにとっておくー

ーまくらの下にいれておくと
ル・プチ・スーリというちびネズミがはを持っていってくれるかわりに
プレゼントをくれるー

 
 

いろんな風習のところがあります。
それぞれが異なるから目にうつるけしきもかんがえも
変わるのだなと思います。

それぞれの風習は大切にされていて、
そのことはいとおしいことに思いますが
また一方で、絶対的なことではないというのに安心もします。 

しかし、どこでも、はがぬけるということは
なにかとくべつなことに感じられていたことは共通しているのでしょうか。
はじめのはがどうしてぬけて、生え変わるのか。
にんげんのからだはふしぎがたくさんですね。
(たねおい)
 
 
 

はがぬけたらどうするの?―せかいのこどもたちのはなし

作: セルビー・ビーラー
絵: ブライアン・カラス
訳: こだま ともこ
出版社: フレーベル館 (http://www.froebel-kan.co.jp
発行日: 1999年
ISBN: 9784577019870

2013年9月17日