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【えほん社の本棚 デジタルえほん No.35】「ブーアの森」


 
 
 
 
 
 
 
 
 

こんにちは。
 
  
あっという間に涼しくなってきましたね。
長袖のシャツをタンスから出しました。
 
 
<もり・むし>がテーマの今月。
 
 
ほんじつは「ブーアの森」をご紹介させていただきます。
 
 

 
 
 
 
「ブーアの森」は、文・せがわきりさん、絵・忌野清志郎さんによる
原作絵本をもとにしたデジタルえほん作品です。
 
 
原作のストーリーに加えて、デジタルえほんならではの多機能性が楽しめる作品です。
  
えほんモードでは、えほん原画を拡大してみることができます。
清志郎さんによる楽曲「ブーアの森へ」も聴くことができます。
 
 
そして、おすすめはなんといっても清志郎モードです。
忌野清志郎さんのナレーションと一緒に、読み聴かせえほんとして楽しめます。
 
 
 

  
 
 
ある日木登りが好きなしょうくんが森で遊んでいると、ピンク色の木の精に出会います。
 
そこで見つけた箱を開けると、くるくると目の色が変わる小さな生き物“ブーア”がいました。
 
ブーアの眼は、嬉しい時は青、悲しい時は黄色と、感情によって色を変化させます。
 
もしブーアの目が赤くなったら森に還すこと。それが少年と木の精との約束でした。
 
しかしながら、しょうくんがブーアと遊んでいると、
思いもよらないときにブーアの眼は黄色に変わってしまうのでした。
 
 
 

ビビットな色彩感覚と、独特なタッチの清志郎さんの絵は、
強い印象を残しながらもどこか子どもの頃の感覚を呼び起こすような、
不思議な力があります。
 
 
 


 
 
 

本作はテーマは「環境破壊」です。
 
 
絵本の世界では、環境問題についてはさまざまな方法で語られていますが、
本作はしょうくんの世界とブーアの世界の間に生じる大きな“ずれ”を通して描かれています。
  
 
 

大人たちにとっては、“酸性雨”、“水質汚染”などといったことばで説明してしまうようなことが、しょうくんの目線を通して描かれることで、あらためてその悲惨さに実感することになります。
 
 

ブーアとの出会いを通して環境破壊について知ることになるしょうくんのように、
子どもたちも絵本を読みながら、はじめて環境について考えるきっかけになると思います。
 
 
 
しょうくんがはじめてブーアを抱き上げたとき、そして、
「ぜったいに町をきれいにして、むかえにくるからね」というしょうくんのことばに、
ブーアの目は青色に変わります。
 
 
 
ものがたりの最後にかかる虹が、こどもたちが持つちからを表しているように思います。
 
 

子どもたちに、読んだ後にどう思ったか聴いてみたくなるえほんです。
 
(ほりあい)
  
販売元:GignoSystem Japan, Inc.
価格:¥800
条件:iPad 互換 iOS 3.2 以降が必要
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/buano-sen/id413217446?mt=8
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2013年8月28日
【えほん社の本棚 紙のえほん 034】『ジャイアント・ジャム・サンド』

 
 
 

こんにちは。
おひさしぶりです。

8月もあっという間にさいごの週ですね。
風は、もう秋を感じさせます。

さて、「むしと森」がテーマの8月
きょうのえほんは
ジョン・ヴァーノン・ロードさん『ジャイアント・ジャム・サンド』です。 
 
 

むしあつい夏の日、チクチク村に400万匹のハチの大群がやって来ました。
どこへ行っても、ブンブン、チクチク。
村のみんなは「もうたまらん!」と困っています。
このハチをどうしたらいいか、村のみんなは集まり、話し合うことにしました。

どうすりゃいいかとなかなかだれも思いつかないでいたときに、
パン屋のおじさんがすっくと立ちあがり言いました。
「ハチがいちばんすきなのは、なんだ?
 イチゴのジャムだ、だとすると・・・・・・
 ジャイアント・ジャム・サンドつくってわなにしたら?」

村のみんなは、だいさんせいです。

ここから、村のみんなでジャイアント・ジャム・サンドがはじまります。 
 

 

タイトルを読んだだけで、わくわくした気持ちが湧いてくる
『ジャイアント・ジャム・サンド』。

どんなえほんかとよみはじめたら、
タイトルからのわくわくがぐんぐんぐんぐん増していきます。
 

ジャムをぬる場面が、なんとも素敵です。
おおきなパンの上に、おとながたくさんのっかって
シャベルでバターをぬっていたり!
トラクターでバターをのばしていたり!
スコップでイチゴのジャムを運んでいたり!

スコップやジャムを持って、
おおきなパンに向かって村民たちが行進しているすがたも
なんだかたのしそうです。  
 

おおきなパン、
大量のジャム、
ふうせんで浮かぶトラクター。

絵にも、おはなしにも、
ファンタジーとユーモアがたくさん含まれていて
よみおわって、
きもちがきらきら元気になりました。
 

眠る前に、読み聞かせをしたら
とってもいい夢見られそうです。
(たねおい)
 
 

ジャイアント・ジャム・サンド (えほんライブラリー)
作・絵: ジョン・ヴァーノン・ロード
訳: 安西 徹雄
出版社: アリス館 (http://www.junposha.co.jp/alice/
発行日: 1976年
ISBN: 9784752040125

2013年8月27日
【デジタルえほん関連ニュース 8月24日】

こんにちは!
 
8月もあともう少しですね。
 
夕立がやんだあとの 
 
虫の鳴き声が秋を予感させます。
 
それでは、今週もデジタルえほん関連ニュースをお届け致します。
 
 

・TechCrunch Japan 8月18日 
子供のアート作品をクラウドに残せば、Kiipを使った「ご褒美」を受け取れるCanvsly 
 
・ReseMom 8月20日 
小1-3対象にタブレットを使った理科教室、関西Z会で8/28-29 
 
・シンガポール経済新聞 8月20日 
星で4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」上映会-今回で2回目 
 
・ReseMom 8月21日 
スマホに潜む子どもの危険を疑似体験…大人向け情報モラル教育用無料アプリ 
 
・INSIDEjp 8月21日 
お手軽×高機能お絵かきソフト『Colors! 3D』本日8月21日より配信開始 ─ 50万点以上の作品の閲覧も可能 
 
・朝日新聞デジタル 8月22日 
子ども文庫で3世代交流を 新潟・上越に開設40年 
 
・OZmall 8月23日 
東京で初開催!光で遊ぶ「魔法の美術館」 
 
 
 
今週もよろしくお願い致します。

(事務局)

2013年8月26日
【デジタルえほん関連ニュース 8月19日】

こんにちは!
 
お盆休みいかがすごされたでしょうか。
 
雷雨の激しさには驚かされましたね。
 
足止めされてしまった人もいるのではないでしょうか?
 
まだしばらくは暑い日がつづきそうです。 
 
それでは、今週もデジタルえほん関連ニュースをお届け致します。
 
 

・ReseMom 8月12日
佐賀県が「教育の情報化」をテーマに共同研究者を募集

・朝日新聞デジタル 8月13日 
カフェに「私の本棚」 数学・鉄道…持ち込み紹介 
 
・ReseMom 8月14日 
学校の授業にてICTを活用する「先導先生」26名をDiTTが選定 
 
・ReseMom 8月15日 
iPad導入による教育ICT活用事例を紹介「iTeachers カンファレンス」8/25 
 
・ReseMom 8月15日 
人気の夏休み自由研究、ランキングTop10 
 
・毎日jp 8月16日 
特集:「2013 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」 西宮市大谷記念美術館であす開幕 
 
・CNET Japan 8月16日 
アップル、アプリガイドラインを改定–児童プライバシー保護法改正踏まえ 
 
 
 
今週もよろしくお願い致します。

(事務局)

2013年8月19日
【デジタルえほん関連ニュース 8月12日】

こんにちは!
 
音楽フェスや花火大会に賑やいだ週末、いかがお過ごしでしたでしょうか。
聞くところによると40℃越えのところもあるとか…くれぐれも熱中症にお気をつけ下さい。
 
それでは、今週もデジタルえほん関連ニュースをお届け致します。
 
 

・ITmedia Mobile 8月5日
小寺信良「ケータイの力学」:タブレットで変わる、学びのカタチ(3)
 
・教育家庭新聞 8月5日
保育活動でiPad学生が教材を作成 
 
・北海道新聞 8月6日
森や命、素晴らしさ知って 芽室の写真家小寺さん、子供向け絵本作家体験が人気 
 
・ReseMom 8月7日
ドラゼミ親子イベント、夏休みに敬語や安全なネット利用を学習
 
・産経関西 8月8日
デジタルアーツと小学館集英社プロダクション 子どものネット利用で協業
 
・朝日新聞デジタル 8月9日
子どもが作った映画を上映
 
・PR TIMES 8月9日
岩手・石川・東京の三か所同時にタブレットを使った美術教室を開催!デジタルハリウッド大学×ドコモ未来ミュージアムによる『未来を咲かせるプロジェクト』  
 
・神奈川新聞社 8月10日
「キッズデザイン」最優秀賞にJVCの地球儀/横浜 
 
・ニッケイ新聞 8月10日
読み書きを教える教材に=立命館 小澤教授が来伯=電子書籍「DAISY」紹介=当時と連携の可能性を探る 
  
・日経トレンディ 8月12日
東北復興にITの力を! 地元の子どもたちもゲーム制作に参加した「福島GameJam」
 
 
 
今週もよろしくお願い致します。

(事務局)

2013年8月12日