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【えほん社の本棚 デジタルえほん No.45】『Easy Studio』


 
 
こんにちは。
 
 
ボローニャ受賞作品紹介、四作品目は『Easy Studio』のご紹介です。
  
 

 
 
まずは、審査員の方々のコメントを見てみましょう。
 
 
“Easy Studioの素晴らしくデザインされたチュートリアルとアニメーションツールは、子どもたちをアニメーターに変身させることができる。
(Easy Studio by 3 Elles Interactive (France) turns a child into the animator by way of a well-designed set of tutorials and animation tools.)”

 
 
Children’s Technology Reviewsより 
 
 
デジタルの大きな魅力のひとつとして上げられるのは、いままで鑑賞者だった人々を、作り手に変えることできるところです。
 
 
デジタルがもたらした革命は、イラストやデザイン、音楽、写真、映画等、あらゆる創作活動の在り方を大きく変えてしまいました。
 
 
デジタルの力を借りれば、さまざまな創作活動にも簡単に取り組むことが出来るようになりました。
デジタルを用いた創作は、自在に編集・修正ができることから、創作への敷居を大きく下げることになりました。
 
 
『Easy Studio』は、そんなデジタルの強みが十分に発揮されたデジタルえほんであると言えるでしょう。
 
 

 
 
このアプリは、誰もが簡単にアニメーションを作ることが出来るアプリです。
 
 
このアプリでは、アニメーションの基本的な仕組みを学ぶことができます。
 
丸、さんかく、しかくなど、色鮮やかなかたちの中から、画面上の白いシルエットに合うものを選んでみましょう。
 
ぴったりはまったら、写真のマークでパチり。
 
 

 
 
すると少し移動したシルエットが表示されます。またそれにかたちを当てはめて、パチり。
 
 
同じ要領で何枚か写真がとれたら、アニメーションの完成です。
再生して、動き出すのを見てみましょう。
 
 

 
 
操作に慣れたら、エキスパートモードへ。
 
自由にかたち、色を選んで、オリジナルのアニメーションを作ることができます。
 
 
デジタルえほんには、必ずしもストーリーが必要なわけではありません。
 
『Easy Studio』のように、こどもたちが自由にストーリーをつくることができるもの、
これはデジタルえほんならではの魅力なのではないかと思います。
 
ぜひ親子でオリジナルアニメーションを作ってみて下さい。
 
(ほりあい)
 
販売元:Les Trois Elles © 3 Elles Interactive
価格:¥400
互換性: iOS 5.1 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 iPhone 5 用に最適化済み
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/easy-studio/id593847174?mt=8
HP:http://lestroiselles.com/index.php/en/
 
 
————————————————————— 
 
※デジタルえほんアワードでは応募作品を募集しています。
 
募集部門は、<企画部門><作品部門>の2つ。
 
こんなデジタルえほんがあったらいいなといったアイデアをお持ちの方は<企画部門>
 
ぜひわたしのデジタルえほんを見て欲しい!という方は<作品部門>にご応募下さい。
 
各部門グランプリには賞金20万円、準グランプリには5万円が贈呈されます。
 
ご応募いただいたものは、豪華8名の審査員によって審査されます。
 
応募締め切りは6月20日(金)。
 
皆様のご応募をお待ちしております!
 
 
詳細はデジタルえほんアワードオフィシャルサイトホームページをご覧下さい。
 
 
【第三回デジタルえほんアワード開催概要】
 
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門
 
■ 募集期間 : 2014年4月8日(火)〜2014年6月20日(金)
 
■ 賞 典:企画部門グランプリ(賞金20万円)
     作品部門グランプリ(賞金20万円)
     企画部門準グランプリ(賞金5万円)
     作品部門準グランプリ(賞金5万円)
     各部門審査員特別賞 など
 
■ 審査基準
 
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
 
・たのしい!
 (こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
 (これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
 (こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
 
≪デジタルえほんとは?≫
タブレット、電子書籍リーダー、電子黒板・サイネージ、
スマートフォン等テレビやパソコン以外の新しい端末を含む
子ども向けデジタル表現を総称して「デジタルえほん」としています。
 
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社KADOKAWA取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学研究特任教授
 
2014年7月開催の審査会を経て、2014年8月29日、30日開催の
ワークショップコレクション10」 (主催:NPO法人CANVAS)内にて
結果発表及び表彰式を行います。
 
 
主催:株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
 
協力:愛知県立大学情報科学共同研究所
   中京大学工学部宮田研究室
   デジタルハリウッド大学
   武蔵野美術大学
   東北芸術工科大学
   札幌メディアアーツラボ
   女子美術大学
   慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
   東京大学大学院 情報学環・福武ホール
   東京コンテンツプロデュースラボ
   早稲田大学国際情報通信研究センター
 
■公式サイト
http://www.digitalehonaward.net

2014年4月24日
【えほん社の本棚 紙のえほん 042】『根っこのこどもたち目をさます』

 
 
 
こんにちは。おひさしぶりです。
えほん社の本棚(紙のえほん)お休みをしていたら、東京はすっかり春ですね。
縮こまっていた木や葉たちが、いきいきとのびをしているようです。
改めて、えほん社の本棚どうぞよろしくお願いいたします。  

 

さっそくきょうのえほんのご紹介をしましょう。
今回のテーマは、春。
春はいつのまにかやって来ていて、ずっといたかのように寄り添っています。
きょうの一冊は、春の準備が描かれているえほんになります。
  

 

S・V・オルファースさん・絵、H・D・フィッシュさん・文、いしいももこさん・訳の「根っこのこどもたち目をさます」です。 
 

おひさまの日差しがあたたかくなり、風がやわらかく吹きはじめたころ、じめんの下ではなにが起こっていたでしょう。
ぐっすり眠っていた根っこのこどもたちは土のおかあさんに起こしてもらい、じぶんたちが目をさますときをよろこびました。そして、それぞれに春の支度をはじめます。
 
 

土のした、夜のくらやみ、宇宙のはて、こころの中、肉眼で確認できないところがあります。この確認できない部分は解明することができるし、知ることができることもたくさんあります。けれども、わたしはちいさなころから、分からないままに持つことを大切に思っていました。どこにも答えのない、空想と想像のひろがる余白を感じていたようです。
知ることを大切にしながらも、この余白のことを忘れずにいたいなと思っています。
  

「根っこのこどもたち目をさます」は、季節をより豊かに味わうことができるきっかけをつくる一冊になるのではないでしょうか。
このえほんを読んでから、こどもたちとそとをおさんぽをしたら、どんな会話ができるのかなと想像します。
(たねおい)
 
 
 
 

文: H・D・フィッシュ
絵: S・V・オルファース
訳:いしいももこ
出版社:童話館出版(http://www.douwakan.co.jp/group/books/306.html
定価: ¥1,333+税 円
発行日: 2003年03月
ISBN: 9784887500433

【えほん社の本棚 デジタルえほん No.44】『Red In Bed』


 
 
こんばんは。
 
 

ボローニャ受賞作品紹介シリーズ第三回目のほんじつは、『Red in Bed』のご紹介です。
 
 

 
 

デジタルの技術がイラストと結びつくことで無限の可能性が感じられるデジタルえほんの世界ですが、必ずしもそれがとても複雑な仕様であったり、劇的な視覚効果が必要であるとは限りません。
 
 
例えばこの『Red in Bed』。
素敵なイラストとシンプルなストーリー、
そしてそれを彩るデジタルの技術もとてもシンプルなものです。
 
 

 
 

赤、橙、黄、青、藍、紫、そして白の
8色からなる丸いかたちの兄弟たち。
 
この作品の世界では、朝が来るとこの色の兄弟たちが、
世界に色を与えるお仕事をします。
 
 

 
 
ある朝目を覚ますと、具合の悪そうな赤。かわりに、みんなで彩りのお手伝いをします。
 
 
それぞれの色に触れるとドレミファソラシドの音が鳴ったり、タッチしてイラストに色を与えたり、操作は至ってシンプルです。
 
 

 
 
風邪気味の赤のため、彩りの仕事を分担する色の兄弟ですが、
 
青い消防車に紫のトマト、橙のいちごに緑のにわとりと…なんだかおかしな彩りに。
 
 
とても短いストーリーですが、色の名前を覚えたてのこどもたちと一緒に、
これはこの色でいいのかな?と問いかけながら読み進めていくとよいかもしれません。
 
物語が持つ柔らかなメッセージにも耳をすませてみましょう。
 
 
 
この作品、“デジタルえほんってなに?”と感じていらっしゃるイラストレーターなどの方々にもぜひ触れて頂きたいです。
 
 
素敵なイラストとストーリー、そしてデジタルだったらこんなわくわくさせる仕掛けを付けたい!などのアイデアを、
デジタルえほんアワード<企画部門>へのご応募の参考にして頂ければ幸いです。
 
紙のえほんもデジタルえほんも、子どもたちのこころを動かすことができるのは同じ魅力なのではないかと思います。
 
 
ぜひご覧になってみてください。
 
(ほりあい)
 
販売元:daniel logeman © 2013, Josh On
価格:¥100
互換性: iOS 4.3 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 iPhone 5 用に最適化済み
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/red-in-bed/id595592498?mt=8
HP:http://redinbedbooks.com
 
 
————————————————————— 
 
※デジタルえほんアワードでは応募作品を募集しています。
 
募集部門は、<企画部門><作品部門>の2つ。
 
こんなデジタルえほんがあったらいいなといったアイデアをお持ちの方は<企画部門>
 
ぜひわたしのデジタルえほんを見て欲しい!という方は<作品部門>にご応募下さい。
 
各部門グランプリには賞金20万円、準グランプリには5万円が贈呈されます。
 
ご応募いただいたものは、豪華8名の審査員によって審査されます。
 
応募締め切りは6月20日(金)。
 
皆様のご応募をお待ちしております!
 
 
 
【第三回デジタルえほんアワード開催概要】
 
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門
 
■ 募集期間 : 2014年4月8日(火)〜2014年6月20日(金)
 
■ 賞 典:企画部門グランプリ(賞金20万円)
     作品部門グランプリ(賞金20万円)
     企画部門準グランプリ(賞金5万円)
     作品部門準グランプリ(賞金5万円)
     各部門審査員特別賞 など
 
■ 審査基準
 
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
 
・たのしい!
 (こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
 (これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
 (こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
 
≪デジタルえほんとは?≫
タブレット、電子書籍リーダー、電子黒板・サイネージ、
スマートフォン等テレビやパソコン以外の新しい端末を含む
子ども向けデジタル表現を総称して「デジタルえほん」としています。
 
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社KADOKAWA取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学研究特任教授
 
2014年7月開催の審査会を経て、2014年8月29日、30日開催の
「ワークショップコレクション10」 (主催:NPO法人CANVAS)内にて
結果発表及び表彰式を行います。
 
 
主催:株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
 
協力:愛知県立大学情報科学共同研究所
   中京大学工学部宮田研究室
   デジタルハリウッド大学
   武蔵野美術大学
   東北芸術工科大学
   札幌メディアアーツラボ
   女子美術大学
   慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
   東京大学大学院 情報学環・福武ホール
   東京コンテンツプロデュースラボ
   早稲田大学国際情報通信研究センター
 
■公式サイト
http://www.digitalehonaward.net
 

2014年4月23日
【えほん社の本棚 デジタルえほん No.43】『Love, the app』


 
 
 
こんばんは。
 
 
前回より、ボローニャブックフェアにて選出されたデジタルえほんを紹介させていただいています。
 
 
2作品目となるほんじつは、『Love, the app』をご紹介します。
 
 

 
 

Bologna Ragazzi Digital Awardフィクション部門にて、見事”WINNER”として輝くこの作品。
 
 

審査員からのコメントは以下のようなものでした。
 
 

“すぐにこの作品が好きになった。絵本における紙の質感やしかけが、イマジネーションと創意工夫によって見事にデジタルの表現として昇華され、繊細な物語に命を吹き込んでいる。
Love, The App by Niño Studio (Argentina). It was easy to love this app – tremendous digital imagination and inventiveness applied to a book which celebrates the textures and trickery of paper, giving life to the vulnerability of the story.”

 
 
Children’s Technology Reviewsより 
 
 
この作品に関しては、とにかく実際に鑑賞して欲しい、というのが、
じんわり広がっていくこの作品が残す余韻に浸っている筆者として、
いちばんに記しておきたいことです。
 
 

 
 

鮮やかな色彩、ざらざらとした懐かしい質感を思い出すような、
 
幾重にも折り重ねられた切り絵に描かれた手書きのイラストや文字。
 
 

それらがデジタルの魔法によって命を与えられ、
 
新鮮なアニメーション、あたたかな音楽と共に、
 
物語の世界へと優しく読者を導いていきます。
 
 

 
 

 
 
“Love”と名付けられたこの作品がもつ小さな小さな声は、 
 
いまにもかき消され、大きな風が吹けば飛ばされそうになってしまうほど
頼りないものなのかもしれませんが、
 
ひとの心に触れることができるあたたかなそれを、
静かに、そして確かに描き出しているのではないかと思います。
 
全ての年齢の“こどもたち”に勧めたいデジタルえほんです。
 
(ほりあい)
 
販売元: Pablo Curti © 2013 HT Contenidos SRL
価格:¥500
互換性: iOS 5.0 以降。 iPad 対応。
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/love-the-app/id799708561?mt=8
HP:http://www.lovestorytheapp.com/contact.php
 
 
————————————————————— 
 
※デジタルえほんアワードでは応募作品を募集しています。
 
募集部門は、<企画部門><作品部門>の2つ。
 
こんなデジタルえほんがあったらいいなといったアイデアをお持ちの方は<企画部門>
 
ぜひわたしのデジタルえほんを見て欲しい!という方は<作品部門>にご応募下さい。
 
各部門グランプリには賞金20万円、準グランプリには5万円が贈呈されます。
 
ご応募いただいたものは、豪華8名の審査員によって審査されます。
 
応募締め切りは6月20日(金)。
 
皆様のご応募をお待ちしております!
 
 
詳細はデジタルえほんアワードオフィシャルサイトホームページをご覧下さい。
 
 
【第三回デジタルえほんアワード開催概要】
 
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門
 
■ 募集期間 : 2014年4月8日(火)〜2014年6月20日(金)
 
■ 賞 典:企画部門グランプリ(賞金20万円)
     作品部門グランプリ(賞金20万円)
     企画部門準グランプリ(賞金5万円)
     作品部門準グランプリ(賞金5万円)
     各部門審査員特別賞 など
 
■ 審査基準
 
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
 
・たのしい!
 (こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
 (これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
 (こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
 
≪デジタルえほんとは?≫
タブレット、電子書籍リーダー、電子黒板・サイネージ、
スマートフォン等テレビやパソコン以外の新しい端末を含む
子ども向けデジタル表現を総称して「デジタルえほん」としています。
 
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社KADOKAWA取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学研究特任教授
 
2014年7月開催の審査会を経て、2014年8月29日、30日開催の
ワークショップコレクション10」 (主催:NPO法人CANVAS)内にて
結果発表及び表彰式を行います。
 
 
主催:株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
 
協力:愛知県立大学情報科学共同研究所
   中京大学工学部宮田研究室
   デジタルハリウッド大学
武蔵野美術大学
   東北芸術工科大学
   札幌メディアアーツラボ
  女子美術大学
   慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
   東京大学大学院 情報学環・福武ホール
   東京コンテンツプロデュースラボ
   早稲田大学国際情報通信研究センター
 
■公式サイト
http://www.digitalehonaward.net

2014年4月18日
【えほん社の本棚 デジタルえほん No.42】『体験型動物園 Petting Zoo』

 
 
 
こんにちは。
 

3月末に開催された世界的な絵本の見本市であるボローニャブックフェア。
えほん社のスタッフも視察に赴き、存分にその刺激を受けて参りました(当日のレポート写真は、デジタルえほんのTwitterをご覧下さい)。
  
  
 
紙の絵本はもちろんですが、デジタルえほん社としてはボローニャに集まった世界のデジタルえほんが気になるところです。
 
 
ボローニャブックフェアでは、デジタルえほん枠のアワードとして、“BolognaRagazzi Digital Award”を実施しています。
 
先日結果発表されたこちらのアワード、全20作品が選ばれています。
 
 
デジタルえほん社でも、先日より第三回デジタルえほんアワードの開催を発表しました。
 
そこで、ここではBolognaRagazzi Digital Awardにて選ばれた作品をご紹介し、
ぜひともデジタルえほんへの興味を持って頂き、
ご応募をお考えの方はぜひ参考にして頂ければと思います。
 
 
それではさっそく、1作目となる本日は『体験型動物園(Petting Zoo)』をご紹介します。
 
 

 
 
Fox & Sheep社によるこの作品、このブログでも他にも“Nighty Night”や“Little Fox Music Box”をご紹介させていただきました。
かわいらしいイラストとユーモラスでいきいきとしたアニメーションが特徴のアプリ作品を数多く配信している会社です。
  
 

 
 
この“体験型動物園”は、まさにFox & Sheepらしさが、
極めてシンプルで直感的な操作で楽しめる作品となっています。
 
 

 
 
右向き矢印を押せば、えんぴつが登場します。描かれたひとつの帽子から一匹のうさぎ現れると、
えほんの世界に一気に引き込まれます。
  
 

 
 
うさぎから犬へ、犬からトナカイへ、トナカイから魚へ…。
 
ぴゅーと引き延ばされた線は、くねりくねりと形を変えたり、
そこからまた別の何かが飛び出したり、次から次へと動物たち登場し、
何が次に飛び出すのかわくわくしてしまいます。
 
 

 
 
それぞれの動物は、縦横のスワイプでさまざまな表情を見せます。
 
くいっと身体をひねったり、くるりと回ってみせたり。
 
他にも、小さい魚を大きな魚が飲み込んだり、
二匹の猿がボールをぶつけ合ったりと、
ひとつひとつのアイデアに思わずクスりとさせられてしまいます。
 
 
ボローニャの審査員の方々からのコメントをご紹介します。
 
 
“体験型動物園は、インタラクティブ性のあるアニメーションの教科書のような作品だ。画面から画面へと変化するビジュアルには驚かされる。ページという概念へと挑戦している。
(Petting Zoo by Fox & Sheep GmbH (Germany) is a textbook example of interactive animation; with visual surprises that morph from screen to screen, challenging the definition of page.)”

 
Children’s Technology Reviewsより
 
 

このようなコメントがされていました。
 
 
指一本で広がる不思議な動物達の世界。
ぜひ親子で楽しんでみて下さい。
 
 
(ほりあい)
 
『体験型動物園 Petting Zoo』
販売元: mobile ventures mv1 UG (haftungsbeschränkt)
© 2013 Fox & Sheep
価格:¥300
互換性: iOS 6.0 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 iPhone 5 用に最適化済み
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/petting-zoo-animal-animations/id602773895?mt=8
HP:http://www.foxandsheep.com/product/petting-zoo/
 
————————————————————— 
 
※デジタルえほんアワードでは応募作品を募集しています。
 
募集部門は、<企画部門><作品部門>の2つ。
 
こんなデジタルえほんがあったらいいなといったアイデアをお持ちの方は<企画部門>
 
ぜひわたしのデジタルえほんを見て欲しい!という方は<作品部門>にご応募下さい。
 
各部門グランプリには賞金20万円、準グランプリには5万円が贈呈されます。
 
ご応募いただいたものは、豪華8名の審査員によって審査されます。
 
応募締め切りは6月20日(金)。
 
皆様のご応募をお待ちしております!
 
 
詳細はデジタルえほんアワードオフィシャルサイトホームページをご覧下さい。
 
 
【第三回デジタルえほんアワード開催概要】
 
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門
 
■ 募集期間 : 2014年4月8日(火)〜2014年6月20日(金)
 
■ 賞 典:企画部門グランプリ(賞金20万円)
     作品部門グランプリ(賞金20万円)
     企画部門準グランプリ(賞金5万円)
     作品部門準グランプリ(賞金5万円)
     各部門審査員特別賞 など
 
■ 審査基準
 
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
 
・たのしい!
 (こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
 (これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
 (こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
 
≪デジタルえほんとは?≫
タブレット、電子書籍リーダー、電子黒板・サイネージ、
スマートフォン等テレビやパソコン以外の新しい端末を含む
子ども向けデジタル表現を総称して「デジタルえほん」としています。
 
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社KADOKAWA取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学研究特任教授
 
2014年7月開催の審査会を経て、2014年8月29日、30日開催の
ワークショップコレクション10」 (主催:NPO法人CANVAS)内にて
結果発表及び表彰式を行います。
 
 
主催:株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
 
協力:愛知県立大学情報科学共同研究所
   中京大学工学部宮田研究室
   デジタルハリウッド大学
武蔵野美術大学
   東北芸術工科大学
   札幌メディアアーツラボ
  女子美術大学
   慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
   東京大学大学院 情報学環・福武ホール
   東京コンテンツプロデュースラボ
   早稲田大学国際情報通信研究センター
 
■公式サイト
http://www.digitalehonaward.net

2014年4月15日