こんばんは。
前回より、ボローニャブックフェアにて選出されたデジタルえほんを紹介させていただいています。
2作品目となるほんじつは、『Love, the app』をご紹介します。
Bologna Ragazzi Digital Awardフィクション部門にて、見事”WINNER”として輝くこの作品。
審査員からのコメントは以下のようなものでした。
“すぐにこの作品が好きになった。絵本における紙の質感やしかけが、イマジネーションと創意工夫によって見事にデジタルの表現として昇華され、繊細な物語に命を吹き込んでいる。
Love, The App by Niño Studio (Argentina). It was easy to love this app – tremendous digital imagination and inventiveness applied to a book which celebrates the textures and trickery of paper, giving life to the vulnerability of the story.”
ーChildren’s Technology Reviewsより
この作品に関しては、とにかく実際に鑑賞して欲しい、というのが、
じんわり広がっていくこの作品が残す余韻に浸っている筆者として、
いちばんに記しておきたいことです。
鮮やかな色彩、ざらざらとした懐かしい質感を思い出すような、
幾重にも折り重ねられた切り絵に描かれた手書きのイラストや文字。
それらがデジタルの魔法によって命を与えられ、
新鮮なアニメーション、あたたかな音楽と共に、
物語の世界へと優しく読者を導いていきます。
“Love”と名付けられたこの作品がもつ小さな小さな声は、
いまにもかき消され、大きな風が吹けば飛ばされそうになってしまうほど
頼りないものなのかもしれませんが、
ひとの心に触れることができるあたたかなそれを、
静かに、そして確かに描き出しているのではないかと思います。
全ての年齢の“こどもたち”に勧めたいデジタルえほんです。
(ほりあい)
販売元: Pablo Curti © 2013 HT Contenidos SRL
価格:¥500
互換性: iOS 5.0 以降。 iPad 対応。
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/love-the-app/id799708561?mt=8
HP:http://www.lovestorytheapp.com/contact.php
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※デジタルえほんアワードでは応募作品を募集しています。
募集部門は、<企画部門><作品部門>の2つ。
こんなデジタルえほんがあったらいいなといったアイデアをお持ちの方は<企画部門>
ぜひわたしのデジタルえほんを見て欲しい!という方は<作品部門>にご応募下さい。
各部門グランプリには賞金20万円、準グランプリには5万円が贈呈されます。
ご応募いただいたものは、豪華8名の審査員によって審査されます。
応募締め切りは6月20日(金)。
皆様のご応募をお待ちしております!
詳細はデジタルえほんアワードオフィシャルサイトホームページをご覧下さい。
【第三回デジタルえほんアワード開催概要】
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門
■ 募集期間 : 2014年4月8日(火)〜2014年6月20日(金)
■ 賞 典:企画部門グランプリ(賞金20万円)
作品部門グランプリ(賞金20万円)
企画部門準グランプリ(賞金5万円)
作品部門準グランプリ(賞金5万円)
各部門審査員特別賞 など
■ 審査基準
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
・たのしい!
(こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
(これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
(こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
≪デジタルえほんとは?≫
タブレット、電子書籍リーダー、電子黒板・サイネージ、
スマートフォン等テレビやパソコン以外の新しい端末を含む
子ども向けデジタル表現を総称して「デジタルえほん」としています。
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社KADOKAWA取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学研究特任教授
2014年7月開催の審査会を経て、2014年8月29日、30日開催の
「ワークショップコレクション10」 (主催:NPO法人CANVAS)内にて
結果発表及び表彰式を行います。
主催:株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
協力:愛知県立大学情報科学共同研究所
中京大学工学部宮田研究室
デジタルハリウッド大学
武蔵野美術大学
東北芸術工科大学
札幌メディアアーツラボ
女子美術大学
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
東京大学大学院 情報学環・福武ホール
東京コンテンツプロデュースラボ
早稲田大学国際情報通信研究センター
■公式サイト
http://www.digitalehonaward.net