ボローニャ受賞作品紹介シリーズ第三回目のほんじつは、『Red in Bed』のご紹介です。
デジタルの技術がイラストと結びつくことで無限の可能性が感じられるデジタルえほんの世界ですが、必ずしもそれがとても複雑な仕様であったり、劇的な視覚効果が必要であるとは限りません。
例えばこの『Red in Bed』。
素敵なイラストとシンプルなストーリー、
そしてそれを彩るデジタルの技術もとてもシンプルなものです。
赤、橙、黄、青、藍、紫、そして白の
8色からなる丸いかたちの兄弟たち。
この作品の世界では、朝が来るとこの色の兄弟たちが、
世界に色を与えるお仕事をします。
ある朝目を覚ますと、具合の悪そうな赤。かわりに、みんなで彩りのお手伝いをします。
それぞれの色に触れるとドレミファソラシドの音が鳴ったり、タッチしてイラストに色を与えたり、操作は至ってシンプルです。
風邪気味の赤のため、彩りの仕事を分担する色の兄弟ですが、
青い消防車に紫のトマト、橙のいちごに緑のにわとりと…なんだかおかしな彩りに。
とても短いストーリーですが、色の名前を覚えたてのこどもたちと一緒に、
これはこの色でいいのかな?と問いかけながら読み進めていくとよいかもしれません。
物語が持つ柔らかなメッセージにも耳をすませてみましょう。
この作品、“デジタルえほんってなに?”と感じていらっしゃるイラストレーターなどの方々にもぜひ触れて頂きたいです。
素敵なイラストとストーリー、そしてデジタルだったらこんなわくわくさせる仕掛けを付けたい!などのアイデアを、
デジタルえほんアワード<企画部門>へのご応募の参考にして頂ければ幸いです。
紙のえほんもデジタルえほんも、子どもたちのこころを動かすことができるのは同じ魅力なのではないかと思います。
ぜひご覧になってみてください。
(ほりあい)
販売元:daniel logeman © 2013, Josh On
価格:¥100
互換性: iOS 4.3 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 iPhone 5 用に最適化済み
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/red-in-bed/id595592498?mt=8
HP:http://redinbedbooks.com
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※デジタルえほんアワードでは応募作品を募集しています。
募集部門は、<企画部門><作品部門>の2つ。
こんなデジタルえほんがあったらいいなといったアイデアをお持ちの方は<企画部門>
ぜひわたしのデジタルえほんを見て欲しい!という方は<作品部門>にご応募下さい。
各部門グランプリには賞金20万円、準グランプリには5万円が贈呈されます。
ご応募いただいたものは、豪華8名の審査員によって審査されます。
応募締め切りは6月20日(金)。
皆様のご応募をお待ちしております!
【第三回デジタルえほんアワード開催概要】
■ 募集部門 : 企画部門、作品部門
■ 募集期間 : 2014年4月8日(火)〜2014年6月20日(金)
■ 賞 典:企画部門グランプリ(賞金20万円)
作品部門グランプリ(賞金20万円)
企画部門準グランプリ(賞金5万円)
作品部門準グランプリ(賞金5万円)
各部門審査員特別賞 など
■ 審査基準
審査は以下の3つの要素に基づき行います。
・たのしい!
(こどもたちを魅了し、夢中にさせる楽しさ)
・みたことがない!
(これまで出会ったことのない新しい表現)
・世界がひろがる!
(こどもたちの想像力・創造力を育み、世界を広げてくれるしかけ)
≪デジタルえほんとは?≫
タブレット、電子書籍リーダー、電子黒板・サイネージ、
スマートフォン等テレビやパソコン以外の新しい端末を含む
子ども向けデジタル表現を総称して「デジタルえほん」としています。
■ 審査員
※敬称略・五十音順
・いしかわ こうじ / 絵本作家
・角川 歴彦 / 株式会社KADOKAWA取締役会長
・香山 リカ / 精神科医・立教大学教授
・きむら ゆういち / 絵本作家
・小林 登 / 東京大学名誉教授・国立小児病院名誉院長
・杉山 知之 / デジタルハリウッド大学学長
・水口 哲也 / クリエイター・プロデューサー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授
・茂木 健一郎 / 脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学研究特任教授
2014年7月開催の審査会を経て、2014年8月29日、30日開催の
「ワークショップコレクション10」 (主催:NPO法人CANVAS)内にて
結果発表及び表彰式を行います。
主催:株式会社デジタルえほん、NPO法人CANVAS
協力:愛知県立大学情報科学共同研究所
中京大学工学部宮田研究室
デジタルハリウッド大学
武蔵野美術大学
東北芸術工科大学
札幌メディアアーツラボ
女子美術大学
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
東京大学大学院 情報学環・福武ホール
東京コンテンツプロデュースラボ
早稲田大学国際情報通信研究センター
■公式サイト
http://www.digitalehonaward.net