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【えほん社の本棚 紙のえほん 022】「あおくんときいろちゃん」

 
 
こんにちは
連休明けのきょう、いかがお過ごしでしょうか。
こどもたちは、たくさん宿題があったりしたのでしょうかね。 
 
 
5月は、「色」をテーマに
紙のえほん・デジタルえほんを
ご紹介させていただいております。 
 
 
紙のえほん1冊目は、
レオ・レオーニさんの「あおくんときいろちゃん」です。 
 
 
アトリエにあそびに来た孫のために
青と黄色の絵の具で
画用紙をよごしているうちに自然に生まれたというこのお話。 
 
 
絵の具で描かれたあおやきいろ、あか、おれんじ・・・。
そっと綴られたおはなしと合わせて眺めてみると
色たちに生命が吹き込まれたようです。
表情を表す目・口もない色たちだけれど
彼らの感情が伝わってくるようにいきいきとしています。
 
 
 
おはなしもとても素敵ですが
色が合わさり・混ざり、ことなる色へと変化すること、
色のふしぎを感じた一冊でした。 
 
 
「ほんとうにこうなるの?」と読んだばかりのとき
ふしぎで、そのことすらおとぎばなしのように読んでおりました。 
 
 
色をおぼえてきたとき
絵の具をはじめて使うとき
導入えほんとして読むのにもいいのではないでしょうか。 
 
(たねおい) 
 
 
「あおくんときいろちゃん」
作・絵: レオ・レオーニ
訳: 藤田 圭雄
出版社: 至光社(http://www.ehon-artbook.com
発行日: 1967年
ISBN: 9784783400004

 

2013年5月7日
【えほん社の本棚 紙のえほん No.21】「かおかおどんなかお」

 
 

こんにちは。
下校中のこどもたちの元気な声がオフィスに聞こえてきます。
こどもの声ってパワーがありますよね。
くうきががらっと変わるのを感じます。 
 

さて、「かたち」をテーマにしたえほんをご紹介している4月。
かおのえほんをかたちという視点でのぞきながら
よんでみようと思います。 
 

きょうのえほんは、柳原良平さんの「かおかおどんなかお」です。 

わらったかお、ないたかお、おこったかお、ねむったかお・・・
にんげんの持つ感情を含んだかおが集まった1冊です。 
 

ページをめくっていくと
ひとつひとつの表情はまったく異なります。
こんなに表情があるのだと驚くほど。
けれど、その違いは、かお・目・鼻・口のかたちや位置の変化。
 

かたちは記号として、情報を届けてくれます。
そのとき、感情が含まれていないこともしばしば。 

この「かおかおどんなかお」では、
かたちの組み合わせ・配置による
ころころ変わる豊かなひとの表情を知ることができます。 
 

かたちが語るきもちのえほん。
はじめてのえほんにもおすすめです。
(たねおい) 
 
 

「かおかおどんなかお」
作: 柳原 良平
出版社: こぐま社 (http://www.kogumasha.co.jp
税込価格: ¥840(税込価格:¥840)
発行日: 1988年01月10日
ISBN: 9784772100908

 
 

2013年4月30日
【えほん社の本棚 紙のえほん No.20】「のぞく」


(作: 天野祐吉 写真: 後藤田 三朗 絵: 大社玲子 出版社: 福音館書店)

 

こんにちは。
家の近くの公園で新緑を眺めていると
ほんとういろとりどりですね。
あかるいみどり、あわいみどり、いろんなみどりに
なまえをつけながら歩いたらたのしそうですね。 

 

今月は、「かたち」というテーマで
えほんを選ばせていただきご紹介させていただきます。 
 
 
3冊目は、天野祐吉さん作、後藤田 三朗さん写真、大社玲子さん絵
「のぞく」です。

 

まるが2つ、おおきな円1つ、四角や三角、四角がたくさん・・・。
いろんなかたちのいろんなあな。

 

望遠鏡、つりがね、まど、マンホール、土管
その先には何があるのでしょう。 

 

さまざまな物語や会話を想像できる写真。
そして、挿絵。
挿絵には、あらゆるかたちのくりぬきがあり
表とウラでは異なるものに見立てられています。
さらに、その絵たちにはエピソードがあり
さいごのページで絵のウラをのぞくことができます。
 

 

のぞいている側、のぞかれる側、のぞく目線。
さまざまな視点でせかいをのぞくきっかけになるえほん。

 

このえほんをよんで、
まちを歩くとわくわくであふれ、いくつもの発見と出会えそうです。

(たねおい) 

作: 天野祐吉
写真: 後藤田 三朗
絵: 大社玲子
出版社: 福音館書店(http://www.fukuinkan.co.jp
税込価格: ¥1,470(本体価格:¥1,400)
発行日: 2006年05月
ISBN: 9784834022049

 

2013年4月16日
【えほん社の本棚 紙のえほん No.19】「ぼくは まる」

こんにちは。
週末・今週の月ようび、幼稚園の入園式、小学校の入学式だったところが
多かったようですね。

1年生のころのことは、小学生時代の中で最も鮮明に覚えています。
すてきなじかんになりますように。

さて、今月は、「かたち」というテーマで
えほんを選ばせていただきご紹介しております。

かたちは、並び方や配置場所によって
意味を持つことや想像させることもありますね。

今月、2冊目にご紹介させていただくえほんは、
かたちの持つ記号的な意味、
かたちのイメージに対して、かたちの気持ちを想像して描かれたえほん
です。

南本樹さんの「ぼくは まる」です。

かたちの中で用いられやすいのは、
まる・さんかく・しかくでしょうか。

その中のまるに焦点をあて、
いくつかの視点でことばをつづっています。

「どんな記号的意味があるかな」
「どんなものと似ているかな」
「どんな気持ちだろう」

見立てのえほんは、いくつかあります。
「ぼくは まる」は、“気持ち”にもふみこんでいるところが特徴的です。

わたしもよくかんがえました。
「まるって、いやになったりしないかな。」
「さんかくも、まるになりたくならないのかな。」

前回は絵のオノマトペ。
きょうは、かたちの声を聞くえほん
かたちの持つさまざまな側面について、改めてかんがえると興味深いですね。
(たねおい)

作・絵: 南本 樹
出版社: 至光社(http://www.ehon-artbook.com
税込価格: ¥1,260(本体価格:¥1,200)
ISBN: 9784783402978


2013年4月9日
【えほん社の本棚 紙のえほん No.18】「まるさんかくぞう」

こんにちは。
こちらは、春のあらしが吹き荒れております。
みなさまの住むところは、いかがでしょうか。

幼稚園、小学校、新年度がそろそろはじまりますね。
知育えほんでとても多いテーマのひとつに「かたち」があります。
まだ言葉を学んでいないこどもにも、
分かる、学ぶことができる「かたち」。

今月は、「かたち」というテーマで
えほんを選ばせていただきご紹介させていただきます。

1冊目は、及川 賢治さん・竹内 繭子さん「まるさんかくぞう」です。

まる、さんかく、しかく
まる、まる、しかく
まる、さんかく、ぞう
まる、ふね、ふね

いろんなかたちが、縦に3つ並んでいます。
そこにはリズムがあるようです。

意味がないけれど
並んでいて気持ちがいい。

これはまるで絵のオノマトペのようです。

わたしたちの身近なものも、
かたちが並んで、リズムを感じるものがいくつもありそうです。

このえほんを読んで、
かたちのリズムを探してみるのはいかがでしょう。
(たねおい)

作: 及川 賢治 竹内 繭子
絵: 及川 賢治 竹内 繭子
出版社: 文溪堂 (http://www.bunkei.co.jp
税込価格: ¥903(本体価格:¥860)
発行日: 2008年06月
ISBN: 9784894235878

 

2013年4月2日