こんにちは。
いよいよ本格的に梅雨らしくなってきましたね。
雨がふると、童謡の“あめふり”を無意識に口ずさんでいる自分に気がつきます。
子どもの頃も学校の帰り道に、きいろい大きな傘をさしながら、
みどりいろのぶかぶかの長靴で思い切り水たまりに飛び込みながら歌っていました。
雨の日に、鼻歌のひとつでも歌いたくなってしまうのはなぜでなのしょう。
“あめふり”の、”ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ、らんらんらん“というフレーズみたいに、
フフンとメロディともつかない鼻歌をよく歌っている気がします。
雨の日と音楽を作ることの相性がいいのかもしれません。
「雨と音」をテーマにデジタルえほんをご紹介している6月。
本日ご紹介するのは、「オトブロック」です。
えんぴつ書きのようなシンプルなタッチで描かれた絵と、
独特なゆるい世界観がたまらない“リズムシ”というキャラクターが登場するアプリとして、
ご存知の方も多いかもしれません。
“リズムシ”シリーズは、メディアアーティストである成瀬つばささんが制作されている音楽アプリです。
このアプリは、自由に音を組み合わせてオリジナルのリズムが作れるパターンモードと
作ったリズムを組み合わせることができるパフォーマンスモードの2つの画面からなっています。
このアプリのすばらしいところは、操作が簡単であることと、シンプルでありながらとことん突き詰めることができる仕組みになっているところです。
パターンモードでは、8つのマスの中に音のブロックをはめ込むことでリズムを作ります。
リズムを構成する基本的な音であるバスドラムやスネアドラムなどの音から、
キャラクターが発する可愛らしい音まで、さまざまなブロックから音を選ぶことが出来ます。
パターンモードで最大4種類のリズムを作成することができ、それらをパフォーマンスモードで自由に組み合わせて、一連のリズムとして鳴らすことができます。
最初に「おまかせ」を押せば、音を鳴らしながら動くキャラクターなどの絵をみて楽しむことができます。それをみながらだんだん仕組みが分かってくるので、きっと自分なりにリズムを作りたくなってくるはずです。
リズムをつくりはじめると、リズムというものがどういった仕組みになっているのかということがとても気になってきます。
バスドラム(“ずん”“ドン”)はどこにいれるとアクセントになるのか、
どのタイミングでスネアドラム(“タン”)を入れると気持ちいいのか、
ハイハット(“ツ”“チ”)を入れるとまた印象が変わるぞ、などなど。
どんどんリズムについての発見が生まれていきます。
自分の指先からリズムが生まれていく体験というものは、
子どもたちをきっとわくわくさせるでしょう。
リズムというのは、サイダーの泡のようなものだと思います。
ぱちぱちと心のなかではじけて、日常の中にどきどきを生むのです。
あめふりの6月、家の中で遊ぶこどもたちのおもちゃのひとつとし、てこのアプリをすすめてみるのはどうでしょうか。子どもたちの心臓が“ドン”“ドン”リズムを刻み始めるはずです。
(ほりあい)
「オトブロック」
販売元: tsubasa naruse
価格:無料
条件: iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.3 以降が必要
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/otoburokku/id378779203?mt=8
HP:http://otonoasobiba.hiroimon.com/game_iPhone.html
こんにちは。
あめがひさしぶりに降りました。
からから、さらさらと乾いていた土が
のどの音を立ててごくんごくんとのんでいるように
水を吸収していました。
あめが降り、すこしひんやりとしたくうきに包まれています。
今月は、「雨と音」がテーマ。
ジュリエット・キープスさんの「ゆかいなかえる」がきょうの一冊です。
みずのなかに浮かぶたまごたち。
たまごのなかにはくろいてん。
そんなたまごをぱくっと
さかなはたべてしまう。
のこったたまごは、4つ。
その4つのたまごは、くろいてんがぐんぐんおおきくなり
おたまじゃくしになります。
そして、とうとうまえあしも2本はえると、
かえるへと成長しました。
さてさて、4ひきのかえるたちにはどんなことが起こるでしょう。
どんなふうに過ごしているのでしょう。
かえるのスケッチを眺めているようなえほん。
かえるはうたっている、
水の中でしりもちついた、
ことばによる描き方は、比喩的です。
けれども、捉えている場面は
たまごがたべられてしまうなど
やさしい楽しいことだけが描かれておりません。
読みおわって、
こどもたちが、公園でおたまじゃくしやかえるを
観察しながらお話しているようだなと感じました。
あたたかみのある暗さ
表情豊かなかえるたちの絵がとってもすてきなえほんです。
お外に出られない雨の日、お家で読む一冊におすすめです。
(たねおい)
作・絵: ジュリエット・キープス
訳: 石井 桃子
出版社: 福音館書店 (https://www.fukuinkan.co.jp)
発行日: 1964年7月15日
ISBN: 9784834000337
こんにちは。
日差しがすこしずつ、つよくなっていることを日々感じます。
うみに入りたくなるくらい暑い日もありますね。
6月10日(月)
“「本」の未来の「読み手」と「作家」を育む”をコンセプトにした、
子どもと一緒に楽しめる体験型のコミュニケーションスペース
デジタルえほんミュージアム、第2回企画展が始まりました。
第2回企画展は
いしかわこうじさん原作のえほん『ふねくんのたび』のせかいが広がる
その名も、「ふねくんのたび展」です。
空とうみの青色が広がる「ふねくんのたび展」では、
動き出したふねくんをアニメーションで観ることができたり、
えほんに登場するふねやしまたちに実際にふれてあそぶこともできます。
きょう、実際に訪れていたこどもたちを見ていて、
とても夢中になっていると感じたひとつは、iPadでつくるふねくんでした。
パーツの色やかたちを選び、自分のふねくんをつくるることができます。
さらに、つくったふねくんは、
おおきなおおきなbigPadの中に広がる港に浮かべることができるのです。
未就学児の子から、小学生の子まで、
何度もふねをつくっては浮かべておりました。
大人も楽しくて何度もつくりたくなってしまいます。
原作者のいしかわさんが、こどもたちに作り方を教えているひとこま。
また、毎日、2回行なわれるデイリーワークショップのプログラムも、
「ふねくんのたび展」にあわせてリニューアルしております。
きょうは、〈ふねくんのせかいに仲間いり!? じぶんのふねくんをつくろうワークショップ〉。
たくさんの方がご参加くださいました。
ほかにも、プログラムをご用意しておりますので
お楽しみに。
ワークショップ後は色鮮やかなみんなのつくったふねくんが港にたくさん浮かんでおりました。
『ふねくんのたび』のせかいの中で
こどもたちがのびのびとしている姿が印象的でした。
ぜひ、この夏、
ふねくんたちの浮かぶ海へ遊びにいらしてください。
(たねおい)
タイトル いしかわこうじ「ふねくんのたび展」
会期 2013年6月10日〜2013年9月28日
休館日 日曜日
開館時間 10:00〜18:00
入場料 無料
(カフェ、スペシャルワークショップ等、有料のものもございます)
会場 デジタルえほんミュージアム(ドットDNP内)
〒162-0843
東京都新宿区市谷田町 1-14-1 DNP市谷田町ビル
web http://www.dnp.co.jp/dotdnp/
こんにちは!
週末はまたいいお天気でしたね!
だんだん熱さが厳しくなりますが、
お気に入りの帽子やサンダルを身につけて
夏を楽しみたいものです。
それでは、今週もデジタルえほん関連ニュースをお届けします。
・教育家庭新聞 6月3日
【デジタル教科書】TV2000台を電子黒板化 「デジタル教科書」を全小・中学校に整備
・MSN産経ニュース 6月5日
小中高校で広がるタブレットPC授業 活発に意見交換、学力向上も
・エンジニアtype 6月3日
海外の小学校が授業で教え始めた「ゲーム・リテラシー」って何だ? -『Edu×Tech Fes 2013』レポ
・ITmedia ニュース 6月6日
「世界最高水準のIT社会へ」 政府の成長戦略素案義務教育からのプログラミング、3Dプリンタ投資支援など盛り込む
・ReseMom 6月6日
デジタルネイティヴの読書は紙の本より電子書籍
・ReseMom 6月7日
【NEE2013】触れるデジタル地球儀、1時間ごとの雲の表示も可能に
・ReseMom 6月7日
【NEE2013】PC・カメラ・タブレットを電子黒板で手軽に連携
・INTERNET Watch 6月7日
予定調和では人は集まらない、武雄市長が考える「拡散するコンテンツ」とは
今週もよろしくお願いします。
(事務局)
こんにちは。
6月に入り本格的に梅雨入りかと思いきや、晴れの日が続いていますね。
6月は「雨と音」をテーマにデジタルえほんを紹介していこうと思っています。
今月一回目の本日、ご紹介するのは、「Dropophone」です。
これは、カラフルな雨のマークが可愛らしい、楽器のようなデジタルえほんです。
画面一面に広がる雨粒のマークのシルエットに触れると色が付き、音が鳴りはじめます。
オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫、全6色の雨粒に、
それぞれハープ、トイピアノ、フルートなどの全6種類の音が楽しめます。
すべての音は、名古屋のエレクトロニカユニットであるLullatoneによってプロデュースされています。
左下の緑色のマークを押せば、ぽつん、ぴちゃんと雨の音。これがメトロノームの役割をしてくれます。
この雨音が6回鳴る間に、色のついた雨粒たちが鳴らす音が繰り返される(ループする)仕組みになっています。
はじめはでたらめに音を鳴らしてみるとよいでしょう。
カラフルな色合いは目で見ても楽しめます。
子どもたちはきっと触っているうちに音が繰り返される仕組みに気がつくはずです。
現れては消えていく6秒で簡潔するさまざまなメロディは、
時に重なり、時にすれ違いながら、繰り返し繰り返し流れていきます。
それは、雨の日に軒先から落ちる雨だれが落ちる音を、
ただぼうと眺めていたときのことを思い起こします。
外にも遊びにいけず、窓越しに眺めたベランダから聞こえてくるたくさんの
ぽつり、ぴちゃんという音を、ただ一日中ずっと聞いていた時のことをふと思い出しました。
外に遊びにいくはずだったのに、ある朝目が覚めると外は雨降り。
ふてくされて窓の外をうらめしそうに見てる子どもの姿をみたら、
そっとこのアプリをすすめてみてください。
きっと子どもたちの表情はぱっと晴れることでしょう。
(ほりあい)
「Dropophone」
販売元:yosuke hayashi, © Lullatone, SECONDARY SCHOOL, Hayashi Yosuke
価格:無料
条件: iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.3 以降が必要
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/dropophone/id376771022?mt=8
HP:http://ja.lullatone.com/games/dropophone-iphone-app-2/#more-1021