こんにちは
「春」がテーマの3月。
春は、卒園・卒業と入園・入学、
おともだちとの出会いの季節でもありますね。
きょうは、春を感じる風景とおともだちとのひとこまを描いている
「ぴよちゃんのおともだち」をご紹介いたします。
ぴよちゃんが仲良しのおともだち
かるがものガーコちゃんのお家に遊びにいくまでの
楽しいお散歩道のお話です。
花畑を抜け、
地中トンネルを通って、
アライグマの頭を飛び越え、
舟で池を渡り・・・。
てんとうむしをタッチすると
飛び立ち
お花をタッチすると
つぼみが花ひらき
読んでいるこどもは自発的に本の世界へ参加していけるような
楽しいしかけがいっぱいひそんでいます。
わたしにとって
「ぴよちゃんのおともだち」は
デジタルえほんの面白さを感じさせていただいたうちの1冊です。
デジタルえほんを語るときにはかかすことのできない1冊ではないかと
思います。
デジタルえほんはじめましての方にもおすすめです。
(たねおい)
『ぴよちゃんの おともだち(2ヶ国語バージョン 英語/日本語)』
販売元:GAKKEN CO.,LTD
価格: 800円
条件: iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 3.2 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み
URL:
https://itunes.apple.com/jp/app/id454677429?mt=8
公式HP: http://www.gakken-ehon-apps.jp/little-piyo/jpn/
こんにちは
春風の舞う週末、
ワークショップコレクション9が行なわれました。
たっくさんのご家族がいろいろなところからいらっしゃってくださいました。
ありがとうございます。
3月は、「春」がテーマです。
きょうは、あの素敵な家族のとある春の日をのぞきたいなと思います。
いわむらかずおさんの「14ひきのぴくにっく」です。
おじいちゃんとおばあちゃん、
おとうさんとおかあさん、
そして、10ぴきの兄弟。
14ひきのすてきなねずみの家族の春のおはなし。
お天気のよい春の日、
おにぎりをにぎって、
のはらへでかけることになりました。
すみれ、山吹、えながの赤ちゃん、
かえるやつくしにたんぽぽ、蝶。
読んでいると、
一緒に散歩したかのように、
春のお花やどうぶつなどに出会うことができます。
わたしは、ひらいてすぐの、
14ひきの家族の、木のお家のシーンに
わくわくします。
春のひかりが差し込み、
お父さんがきっと「きょうはピクニックに行こう!」とお話をして、
こどもたちがぴょんぴょん喜んでいます。
お家のちかくにある、
あの木ももしかして、だれかのお家なのかもしれない
とそとへ飛び出したくなりました。
お家の中は、どんなふうになっているんだろうと
いろいろなイメージも膨らんでいきます。
そんな余白がたくさんあるのも、
このえほんの素敵なところです。
会話が生まれる絵の本。
それぞれの親子によって、
異なるものがたりが生まれているのではないでしょうか。
(たねおい)
作・絵: いわむら かずお
出版社: 童心社
(http://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494006731)
税込価格: ¥1,260(本体価格:¥1,200)
発行日: 1986年11月
ISBN: 9784494006731
こんにちは。
オフィスのある町では、お昼ごろ、
コートを脱いで外に出られるほど暖かくなってきています。
〈ぽかぽか〉ということばが、よく似合う季節です。
さて、3月のテーマは、「春」です。
春に読みたくなるような、
春が楽しみになるような、
デジタルえほんをご紹介させていただきます。
きょうのデジタルえほんは、その名も「はるがくる」です。
ちいさな男の子が主人公のおはなしです。
クレヨンで描いたようなやわらかいタッチの絵と、
ほのぼのとした音楽、やさしいことばで綴られたデジタルえほん。
ちいさな男の子のとある日の風景と、こころの動きを、
そっとお話してもらっているような気持ちになりました。
ことばあそびも含まれています。
声に出していっしょに読むと、リズムがとっても気持ちよさそうです。
ほんわかとおはなしはすすんでいきますが、
ある事件が起こります。
そこから、ぐんぐんとよりおはなしの中にのめりこんでいきました。
よんだあと、こころがまあるくなったようです。
直木賞作家・佐々木譲さん監修のもと、
絵本の原作となるシナリオは北海道内で一般公募されました。
寄せられた132 作品の中から厳正な審査の上
採用された寺崎好美さん(札幌市在住)のシナリオに、
北海道内で活躍するイラストレータ、ミュージシャンが
絵と楽曲を添えて完成したものです。
絵・ことば・テクノロジー・音楽・アイデア、
デジタルえほんができるには、そのどれもができなくては完成にいたりません。
アイデアをインターネット上で投げることで
たくさんの人が声をかけてくれて
生まれるデジタルえほんがあるかもしれません。
だれかが配信サイトに投稿した音楽から生まれる
デジタルえほんもあるかもしれません。
たくさんの人の出会いのきっかけを
デジタルえほんは持っていると思っています。
「はるがくる」も、たくさんの出会いによって生まれたデジタルえほんですね。
北海道内で活躍されている方たちの協力により
生まれたデジタルえほん。
身近なひとたちで、
わたしの街で、
「デジタルえほんをつくろうよ!」
なんていう時代は、もう来ているのでしょうか。
ご当地デジタルえほんなんてものも、出るのでしょうかね。
(たねおい)
『はるがくる』
販売元: Hokkaido Arbeit Johosha Co.,Ltd.
© Joh’s Picture Book Project
価格: 170円
条件: iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み
URL:
https://itunes.apple.com/jp/app/harugakuru/id487533327?mt=8
公式HP: http://jpbp.org/project02/jp.html
(なかがわりえこ:作 やまわきゆりこ:絵 福音館書店:出版)
こんにちは。
3月になりましたね。
風がつよく吹いたり、雨が降ったり、
冬と春がよせてはかえし、
すこしずつ春がやって来ていることを感じます。
みなさまの町は、いかがでしょう。
3月のテーマは、「春」です。
「春と言えば」と思いつくものを題材にしたえほん、
春を感じさせてくれるえほん、
春に関するえほんをご紹介させていただこうと思います。
なかがわりえこさん作、やまわきゆりこさん絵の
「ぐりとぐらのえんそく」です。
双子ののねずみ、ぐりとぐらのお話です。
いいそよ風が吹いていそうな、
気持ちの良さそうな、
そんな日にぐりとぐらは野原へ行きました。
のはらに着いたけれど、
お昼ごはんの時間に鳴る目覚まし時計は
まだまだ鳴りそうにありません。
お昼になるまで何をしようと考えて、
1・2・3・4と、たいそうをしたり
よういどんと、マラソンをしたり。
とちゅうでつまづいてしまうぐりとぐら、
つまづいた原因となった毛糸をぐるぐると転がしていった先には・・・。
「ぐりとぐらのえんそく」では、
お弁当をたべるシーンも、素敵です。
お弁当のことを考えていたら、お花見のことを思い出しました。
昨年、お花見をしたとき、
50人前のパエリアをおおきなパエリアパンで行ないました。
ともだちは、はるばる遠くからやって来てくれました。
隣でお花見をしていたこどもも、おとなも、集まって
みんなでパエリアをたべました。
ごはんをみんなで囲んで食べることは、
なにかの魔法のようで、
はじめましての緊張もすっかり溶かしてくれますね。
今年の桜はいつごろ咲くでしょうね。
「ぐりとぐらのえんそく」を読んでいると、
春になったらなにをしようというわくわくした気持ちが湧いてきます。
作: 中川 李枝子
絵: 山脇 百合子
出版社: 福音館書店 (http://www.fukuinkan.co.jp)
税込価格: ¥840(本体価格:¥800)
発行日: 1983年3月5日
ISBN: 9784834008920
こんにちは。
2月もあと、すこし。
「雪・冬」をテーマに紹介する紙のえほんは、最後の週となりました。
素敵な素敵な憧れのおばあちゃんのシリーズから1冊ご紹介させていただこうと思います。
さとうわきこさんのばばばあちゃんシリーズより、「そりあそび」です。
つめたい雪の降る日。
こいぬやきつね、こねこ、うさぎなど、
どうぶつのこどもがばばばあちゃんの家のストーブの前にふるえながらとびこんできます。
ばばばあちゃんは、言うんです。
いい わかもんが だらしねえ。
そして、ばばばあちゃんは、みんなをつれて、
ほんとの冬のあったまりかたを感じるために、あることをするのです。
ばばばあちゃんを読んでいると、
深くうなづいたり、まねしたいと思う場面がいくつもあります。
例えば、
ベッドが壊れてしまいます。
ばばばあちゃんは、困ったり、怒ったりしません。
さて、そこからどうするか考えるのです。
そうして、ばばばあちゃんは壊れたベッドのあしを短く切り始めます。
こどもと同じように、先のことばかり考えずに、
そこであきらめなかったり、工夫したり。
へっちゃらなばばばあちゃんに、心底憧れてしまいます。
お母さん、お父さんには、
こどもと接するヒントを得るえほんになるかもしれません。
こどもには、
いっしょに遊びたくなるえほんになるかもしれません。
ばばばあちゃんの言うことに、しっかり耳をすますのではないでしょうか。
家を住み開き、こどもが集まるばばばあちゃんの家。
ずっと先になるかもしれませんが、
こんなばあちゃんになれたらいいなと思うのです。
いつまでも古くならない素敵なえほんではないでしょうか。
(たねおい)
作・絵: さとう わきこ
出版社: 福音館書店(http://www.fukuinkan.co.jp)
税込価格: ¥840(本体価格:¥800)
発行日: 1994年10月15日
ISBN: 9784834012705