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【えほん社の本棚 紙のえほん 28】「あかいかさ」

 
 
 
 

こんにちは。
雨が降るとすこし涼しくなり
晴れた日にどっと暑さを感じます。
ぎったんばっこん、雨の日と晴れの日を繰り返して
夏になっているのでしょうね。

 

「雨と音」がテーマの今月。
きょうの一冊は、ロバート・ブライトさんの「あかいかさ」です。

空は晴れているけれど、
おんなのこはあかいかさを持ってお外に出ていました。
「持ってくるんじゃなかった」と思っていたら
雲が現れ、雨が降ってきたので
おんなのこはあかいかさをさします。

すると、こいぬが一匹、こねこも二匹。にわとり三羽・・・と
たくさんの動物が雨宿りをしにやって来ました。
あかいかさで雨宿り。
さて、ほかにはどんな動物が雨宿りをしにやって来るのでしょう。 
 
 

つよく雨の降る日、
どうぶつたちは、虫たちは、どこでどうしているのかしらと
想いを馳せます。

どこか、
このおんなのこのあかいかさのようなところに集まって
雨宿りをしていたらいいなと
このえほんを読んでいて思いました。 

雨降りの日があったかい日になることを感じる「あかいかさ」。
傘をさすことが苦手な子がいたら、
このえほんを一緒に読んでみるのはいかがでしょう。

(たねおい) 
 
 
 
 
あかいかさ (海外秀作絵本)

作・絵: ロバート・ブライト
訳: 清水 真砂子
出版社: ほるぷ出版(http://www.holp-pub.co.jp
発行日: 1975年
ISBN: 9784593500031

2013年6月18日
デジタルえほん関連ニュース 6月17日

こんにちは! 
 
雨降りの週末、どのように過ごされたのでしょうか。 
 
レインブーツを履いてあじさいを観に行きたいものです。 
 
 
それでは、今週もデジタルえほん関連ニュースをお届けします。 
 
 
 
・ 朝日新聞デジタル 6月10日 
幼児アプリなぜ夢中 簡単タッチ、生き生きした反応
 
・ITPro 6月12日 
ベネッセとMITメディアラボのタッグでプログラミング教育、社会に貢献できる人材を育てたい
 
・ReseMom 6月13日 
電子黒板の画面の見にくさが児童生徒の目の疲れに影響…教育ICTの健康への影響
 
・朝日新聞デジタル 6月14日 
デジタル技術の導入進まず 宮城の教育現場、費用が要因

・LivedoorNews 6月14日 
米国の親7割が、子どものフェイスブックを監視
 
・ITPro 6月14日 
スマホ世代の子供たちは“指先”で何を感じて育つのか、知らぬは親ばかり
 
・マイナビnews 6月14日 
システムサポート、文科省指定SSHの岸和田高校へiPadアプリ作成教材を提供
 
 
今週もよろしくお願いします。
 
(事務局)

2013年6月17日
【えほん社の本棚 デジタルえほん No.27】「オトブロック」


 

こんにちは。 
 
いよいよ本格的に梅雨らしくなってきましたね。 
 
 
雨がふると、童謡の“あめふり”を無意識に口ずさんでいる自分に気がつきます。 
子どもの頃も学校の帰り道に、きいろい大きな傘をさしながら、
みどりいろのぶかぶかの長靴で思い切り水たまりに飛び込みながら歌っていました。 
 
 
 
雨の日に、鼻歌のひとつでも歌いたくなってしまうのはなぜでなのしょう。
“あめふり”の、”ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ、らんらんらん“というフレーズみたいに、 
フフンとメロディともつかない鼻歌をよく歌っている気がします。 
雨の日と音楽を作ることの相性がいいのかもしれません。 
 
 
「雨と音」をテーマにデジタルえほんをご紹介している6月。 
 
 
本日ご紹介するのは、「オトブロック」です。 
 
 
 
 
 
えんぴつ書きのようなシンプルなタッチで描かれた絵と、 
独特なゆるい世界観がたまらない“リズムシ”というキャラクターが登場するアプリとして、 
ご存知の方も多いかもしれません。 
 
“リズムシ”シリーズは、メディアアーティストである成瀬つばささんが制作されている音楽アプリです。
 
 
このアプリは、自由に音を組み合わせてオリジナルのリズムが作れるパターンモードと 
作ったリズムを組み合わせることができるパフォーマンスモードの2つの画面からなっています。 
 
 
このアプリのすばらしいところは、操作が簡単であることと、シンプルでありながらとことん突き詰めることができる仕組みになっているところです。 
 
 
  
   
 
  
パターンモードでは、8つのマスの中に音のブロックをはめ込むことでリズムを作ります。 
リズムを構成する基本的な音であるバスドラムやスネアドラムなどの音から、 
キャラクターが発する可愛らしい音まで、さまざまなブロックから音を選ぶことが出来ます。 
 
 
 
 
 
 
  
パターンモードで最大4種類のリズムを作成することができ、それらをパフォーマンスモードで自由に組み合わせて、一連のリズムとして鳴らすことができます。 
 
 
  
  
最初に「おまかせ」を押せば、音を鳴らしながら動くキャラクターなどの絵をみて楽しむことができます。それをみながらだんだん仕組みが分かってくるので、きっと自分なりにリズムを作りたくなってくるはずです。 
 
 
リズムをつくりはじめると、リズムというものがどういった仕組みになっているのかということがとても気になってきます。 
バスドラム(“ずん”“ドン”)はどこにいれるとアクセントになるのか、 
どのタイミングでスネアドラム(“タン”)を入れると気持ちいいのか、 
ハイハット(“ツ”“チ”)を入れるとまた印象が変わるぞ、などなど。 
どんどんリズムについての発見が生まれていきます。 
 
 
 

自分の指先からリズムが生まれていく体験というものは、 
子どもたちをきっとわくわくさせるでしょう。
リズムというのは、サイダーの泡のようなものだと思います。 
ぱちぱちと心のなかではじけて、日常の中にどきどきを生むのです。 
 
 
 
あめふりの6月、家の中で遊ぶこどもたちのおもちゃのひとつとし、てこのアプリをすすめてみるのはどうでしょうか。子どもたちの心臓が“ドン”“ドン”リズムを刻み始めるはずです。 
 
(ほりあい) 
 
「オトブロック」 
販売元: tsubasa naruse 
価格:無料 
条件: iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.3 以降が必要 
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/otoburokku/id378779203?mt=8 
HP:http://otonoasobiba.hiroimon.com/game_iPhone.html 

2013年6月12日
えほん社の本棚 紙のえほん 027 「ゆかいなかえる」

 
 

こんにちは。

あめがひさしぶりに降りました。
からから、さらさらと乾いていた土が
のどの音を立ててごくんごくんとのんでいるように
水を吸収していました。
あめが降り、すこしひんやりとしたくうきに包まれています。 

 

今月は、「雨と音」がテーマ
ジュリエット・キープスさんの「ゆかいなかえる」がきょうの一冊です。 
 

みずのなかに浮かぶたまごたち。
たまごのなかにはくろいてん。

そんなたまごをぱくっと
さかなはたべてしまう。

のこったたまごは、4つ。
その4つのたまごは、くろいてんがぐんぐんおおきくなり
おたまじゃくしになります。
そして、とうとうまえあしも2本はえると、
かえるへと成長しました。

さてさて、4ひきのかえるたちにはどんなことが起こるでしょう。
どんなふうに過ごしているのでしょう。

 

かえるのスケッチを眺めているようなえほん。

かえるはうたっている、
水の中でしりもちついた、
ことばによる描き方は、比喩的です。

けれども、捉えている場面は
たまごがたべられてしまうなど
やさしい楽しいことだけが描かれておりません。

読みおわって、
こどもたちが、公園でおたまじゃくしやかえるを
観察しながらお話しているようだなと感じました。

あたたかみのある暗さ
表情豊かなかえるたちの絵がとってもすてきなえほんです。
お外に出られない雨の日、お家で読む一冊におすすめです。
(たねおい)
 

ゆかいなかえる (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

作・絵: ジュリエット・キープス
訳: 石井 桃子
出版社: 福音館書店 (https://www.fukuinkan.co.jp
発行日: 1964年7月15日
ISBN: 9784834000337

2013年6月11日
【デジタルえほんミュージアム第2回企画展「いしかわこうじ ふねくんのたび展」オープン!】

こんにちは。
日差しがすこしずつ、つよくなっていることを日々感じます。
うみに入りたくなるくらい暑い日もありますね。

 

6月10日(月)  
“「本」の未来の「読み手」と「作家」を育む”をコンセプトにした、 
子どもと一緒に楽しめる体験型のコミュニケーションスペース
デジタルえほんミュージアム、第2回企画展が始まりました。
 
 
 
  
第2回企画展は
いしかわこうじさん原作のえほん『ふねくんのたび』のせかいが広がる
その名も、「ふねくんのたび展」です。

空とうみの青色が広がる「ふねくんのたび展」では、
動き出したふねくんをアニメーションで観ることができたり、
えほんに登場するふねやしまたちに実際にふれてあそぶこともできます。

きょう、実際に訪れていたこどもたちを見ていて、
とても夢中になっていると感じたひとつは、iPadでつくるふねくんでした。 

パーツの色やかたちを選び、自分のふねくんをつくるることができます。
さらに、つくったふねくんは、
おおきなおおきなbigPadの中に広がる港に浮かべることができるのです。
未就学児の子から、小学生の子まで、
何度もふねをつくっては浮かべておりました。
大人も楽しくて何度もつくりたくなってしまいます。
 
 
原作者のいしかわさんが、こどもたちに作り方を教えているひとこま。 
 
 

また、毎日、2回行なわれるデイリーワークショップのプログラムも、
「ふねくんのたび展」にあわせてリニューアルしております。

きょうは、〈ふねくんのせかいに仲間いり!? じぶんのふねくんをつくろうワークショップ〉。
たくさんの方がご参加くださいました。

ほかにも、プログラムをご用意しておりますので
お楽しみに。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ワークショップ後は色鮮やかなみんなのつくったふねくんが港にたくさん浮かんでおりました。
 
 
 
 
 
 

『ふねくんのたび』のせかいの中で
こどもたちがのびのびとしている姿が印象的でした。

ぜひ、この夏、
ふねくんたちの浮かぶ海へ遊びにいらしてください。

(たねおい)
 
 

タイトル いしかわこうじ「ふねくんのたび展」
会期   2013年6月10日〜2013年9月28日
休館日  日曜日
開館時間 10:00〜18:00
入場料  無料
    (カフェ、スペシャルワークショップ等、有料のものもございます)
会場   デジタルえほんミュージアム(ドットDNP内)
    〒162-0843
     東京都新宿区市谷田町 1-14-1 DNP市谷田町ビル
web  http://www.dnp.co.jp/dotdnp/