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福岡ワークショップ&デジタルえほん体験イベント当日レポート!

こんにちは。 
5月も半ば、気持ちいい気候を通り過ぎて、暑いくらいの日も出てきましたね。 
 
みなさまの今年のゴールデンウィークはどのようなお休みでしたか? 
デジタルえほん社では、5/3~5/6にわたり、 
プログラム提供:デジタルえほん、協力:ドットDNPのもと、 
福岡の大型ショッピングモール「キャナルシティ」にて 
「デジタルえほんの体験&ワークショップ」イベントを行ってまいりました。 
今日は、その模様をお届けいたします。 
 
 
体験コーナーには、iPadを設置して、 
厳選した50タイトル以上のデジタルえほんをご用意! 
自由に、デジタルえほんのせかいに触れてもらいました。 
 
 
 
 
大人もこどもも一緒に 
 
 
 
 
画面をタップ!タップ! 
 
 

 
 
小さなお子さんも夢中です 
 
 
 
その隣では 
デジタルえほんアプリ「tap*rap フォトしりとり」を使用して、 
みんなでオリジナルしりとりえほんを作るワークショップを開催! 
 
 
 
 
描いた絵を、iPadで撮影 
 
 
 
 
できあがったしりとりえほんは、最後に鑑賞 
 
 
次々に浮かんでくるしりとりの続きを、 
どんどん絵に描いては撮影する子どもたち。 
鑑賞会では、通りすがって見学していた方々からも 
「おお~」と感心する声があがっていました。 
 
 
 
くるくる変わる画面に、いろんな音。 
だれでも簡単に楽しめるのが、 
デジタルえほんのいいところです。 
ゴールデンウィーク真っ只中ということで、 
今回はたくさんの方々に体験して頂くことができました。 
 
参加してくれた福岡のみなさま、 
本当にありがとうございました! 
 
(CANVASワークショップ講師・並木 江梨加) 
 
 

2013年5月17日
【えほん社の本棚 デジタルえほん No.23】「はるとこはるとにじのはし」

 
 
こんにちは。 
 
少しずつ梅雨の気配を感じております。 
 
 
「色」をテーマにご紹介している5月。 
 
今日は、本格的な雨の季節を迎える前に、雨がもたらす素敵な色にまつわるデジタルえほんについてお話します。 
 
 
本日ご紹介するのは、「はるとこはるとにじのはし」です。 
 
 
 
 

クレヨン画のような、どこか懐かしいタッチで描かれた絵本アプリです。 
 
 

 
 
 

“夢を合わせる”ことができる兄妹はるとこはるが、ある放課後、空にかかった大きな虹の端を探しに行くというお話です。 
 
 
 
このアプリの面白いところは、いくつもの種類のお話が用意されているところです。 
 
 
ひとつのお話を読み進めていく「おはなしをよむ」モードの他に、 
 
いくつかお話の展開を楽しむことができる「べつのおはなし」モードがあります。 
 
さらに、「おまけ」では「お父さんのお話」が用意され、はるとこはるがお父さんから虹の科学についてのお話を聞くといったサイドストーリーが楽しめます。 
 
 
作品中に出てくる文字は、ひらがな、カタカナ、小学校1、2、3年生、さらに英語などの選択ができるので、物語を楽しみながら言葉の勉強にもなります。音声は入っていないので、お父さんお母さんが読み聴かせてあげることもできます。 
 
 
 

子どもたちが読んで楽しめることはもちろんですが、大人も読んでも楽しめることが、このデジタルえほんの魅力でもあります。 
 
 
 
 

“夢を合わせる”ことができる兄妹が見た不思議な光景は、 
子どもの頃の遠い記憶と結びついて、読んでいてどこか懐かしい心持ちがします。 
 
 
 
 
小さな頃にじょうろを傾けて虹を作った思い出や、 
虹の端を追いかけて遠くまで自転車を走らせた思い出が、 
じんわりと蘇ってくるようです。 
 
 
雨上がりの夕空を、ふとぼんやり見上げることが増えてしまうかもしれません。 
 
(ほりあい) 
 
販売元:Full inc. 
価格:¥350 
条件: iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要 
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/harutokoharutonijinohashi/id567055652?mt=8 
HP:http://full-inc.jp/id-2/id.html 
  

2013年5月15日
【えほん社の本棚 紙のえほん 023】「いろいろへんないろのはじまり」

 
 
 

こんにちは。 
 
いきなりきょうは、質問をしようと思います。 
 
たとえば、木を描くとき
葉を何色に塗るでしょう。
幹や枝を何色に塗るでしょう。 
 
たとえば、お家を描くとき
何色に塗るでしょう。 
 
 
今月は「色」をテーマに
えほんをご紹介しておりますが
きょう、ご紹介するアーノルド・ローベルさん
「いろいろへんないろのはじまり」では、
葉っぱも幹も枝も、お家も、
もともとの、そのものの色はないという前提からはじまります。 
 
 
はじまりは、はいいろのとき。
ほぼすべてのものは、はいいろで
はたまた、しろとくろをしているのでした。 
 
 
まほうつかいは、その景色を変えられないかと
試行錯誤の末、
「色」をつくることができました。 
 
あおいろのとき、きいろのとき、あかいろのとき
それぞれ、どうしても困ったことが起きてしまいます。 
 
 
ことばを追って一度読むと
「はいいろのとき」からはじまり
ページを捲るごとにどんどんせかいが色鮮やかに変化していくこと
もしものせかいの素敵さを
感じました。 
 
 
 
絵だけを眺めてもう一度読みました。
絵をじっくりゆっくり眺めてみると
一度目には見つけられなかった面白みを見つけることができました。 

 
あかいろのときなど
一色の時代が訪れますが
あかはあかでも、濃淡の異なるたくさんのあかによって描かれていること。  
 
また、その絵の中のひとの表情や
くすっとわらってしまう行動が紛れ込んでいること。 
 
 
読むたびに「見つける」をすることができるえほんだなと思いました。 
 
 
 
 
また、読んだあとにも
「色をぬってせかいをつくるのなら、さてどこに何色をぬろうかな」
「色になまえがなかったら、何色となまえをつけようかな」
と、色をめぐるもしものせかいに旅をしてしまいました。 
 
 
現実にたくさんの色があることの素敵さを感じさせてくれる一方、
えほんが与えてくれるもしものせかいに、きもちを広げてくれる一冊だなと思いました。 
 
(たねおい) 
 
 
作・絵: アーノルド・ローベル
訳: まきたまつこ
出版社: 冨山房(http://fuzambo.net
発行日: 1977年
ISBN: 9784572002051

 
 

2013年5月14日
デジタルえほん関連ニュース 5月13日

こんにちは! 
 
あっという間に暑くなりましたね。雨が降るともう梅雨の匂いがします。 
 
それでは、今週もデジタルえほん関連ニュースをお送りします。 
 
 
・教育家庭新聞 5月6日 
【韓国の英語教育を視察】サイバー英語教室で英語力を強化   
 
・YOMIURI ONLINE(読売新聞) 5月7日 
新学習指導要領 独自マニュアル作成…岐阜市     
 
・教育家庭新聞 5月6日 
タブレット端末整備 堺市、姫路市も着手  
 
・ITmedia Mobile 5月7日 
小寺信良「ケータイの力学」:子どものスマートフォン化の実態(1)
 
・朝日新聞デジタル 5月9日 
ロボカップ世界大会いざ 国内3位、滋賀・彦根の小中生  

・YOMIURI ONLINE(読売新聞) 5月7日 
小学校副読本のデジタル化すすむ…山口  
 
・朝日新聞デジタル福岡 5月7日 
みやこ町図書館、大臣表彰 子どもの読書応援
 
・マイナビnews 5月8日 
子どもの視力は低下傾向!親が気をつけるべき4つのこと  
 
・ReseMom 5月8日 
日本デジタル教科書学会、青山学院で6/10研究会  
 
・ReseMom 5月9日 
【EDIX2013】パナソニック、ICT教育ソリューションを模擬授業形式で紹介  
 
・ドリームニュース 5月9日 
コベック、第4回教育ITソリューションEXPO(EDIX2013)にデジタル教科書ソリューション「Wisebook3」を出展 
 
・朝日新聞デジタル 5月10日 
絵本で学ぶ防災 三重県など、園児向けに作成  
 
今週もよろしくお願いします。 
 
(事務局)

2013年5月13日
トークイベント「デジタルえほんの未来について考える」第一回「かお、が生まれるとき」当日レポート!

4月24日、ドットDNPとデジタルえほん企画によるトークイベント「デジタルえほんの未来を考える」が行われました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました! 
 
今日は、当日の模様についてレポートしたいと思います。 
 
 
「デジタルえほんの未来を考える」と題しました本トークイベント、第一回目である今回は「かお、が生まれるとき」をテーマに、5人の登壇者を迎えディスカッションが行われました。デジタルえほんとDNPによる共同制作アプリ「tap*rap」シリーズの誕生の経緯についてのお話や、ただいま5月18日までドットDNPにて行われております「tap*rapへんしん展」、そして期間中に行われたワークショップ開催について、それぞれのご登壇者様からお話いただきました。 
 
 
デジタルえほんからは代表の石戸、ビジュアルプロデューサーの季里が登壇しました。ドットDNP様からは大日本印刷hontoビジネス本部吉岡康明様にご登壇いただきました。 
さらに、本トークイベントのテーマでもある「顔」の研究をされている日本顔学会会長の原島博先生、tap*rapアプリの発案者でもある牧野泰才先生にお越しいただき、とても興味深いお話をたくさんしていただきました。 
 
 
 
 
 文学、美術、数理学など、さまざまな分野でご活躍される原島先生。iPadを用いた鮮やかなプレゼンテーションをしていただきました。 
 変化するモナリザの顔や、顔の足し算、原島先生自らが変身したエピソードなど、原島先生独自のユーモアを交えたお話は、会場に和やかな雰囲気を与えて下さいました。さらに、専門的な見地からのコメントもいただき、興味深いお話をたくさん聴かせていただきました。 
 
 
 
  
“親ばか”を自称される牧野先生。慶応大学で触覚の研究をされています。お母さんにべったりなお子様の気を引くため、絵を使った遊びをしているうちに、かなりの数の動物の顔がスマイルマークをベースに書くことが出来ることに気づいたそうです。この発見が後にアプリの原案へと繋がっていきます。tap*rapアプリの誕生の背景には、このような子どもへの溢れる愛があったのでした。 
 
 
 
 
 デザインや展示、ワークショップについては、アートディレクターである季里から。子どもたちが楽しく、そして自らが作るということに参加できるアプリにするため、デジタルの特性を生かた様々な工夫が行われました。さらに、へんしん展やワークショップを通したアナログ体験が、デジタルの体験と組合わさることで生まれる立体的な広がりの重要性について、デジタルえほんに込めた思いと共に聞くことができました。 
 
 
 実際に行われたへんしん展やワークショップ当日は、大変なにぎわいだったとDNP吉岡さん。子どもたちのデジタルに対する敷居の低さや、アナログを用いた展示での子どもたちの発想の自由さに、たびたび驚かれたそうです。デジタルの技術が、上手にアナログと融合されることで生み出される創造的な未来についての思いが語られました。 
 
 
 
第一回のテーマである「かお」をめぐって、アカデミックな視点やデザインの観点などから、様々な興味深いお話が伺えたかと思います。それぞれのご登壇者様のお話に共通していたことは、デジタルと子どもたちの未来に向けたあたたかいまなざしであったように思います。デジタルえほんが描き出す未来が、子どもたちにとって希望の光になるように、今後このトークイベントを通してデジタルえほんとは何か、そしてどうあるべきかについて考えていきたいと思っています。 
 
(ほりあい)  

2013年5月10日